オンライン教育プラットフォーム|Thriver Project
研究教育
PR

【厳選】項目反応理論ができる無料ソフトウェアおすすめ3選

Makoto KYOUGOKU
記事内にプロモーションを含む場合があります
京極真
京極真

本記事では「項目反応理論ができる無料ソフトウェアを教えてください」という質問にお答えします

【厳選】項目反応理論ができる無料ソフトウェアおすすめ3選

研究室で活用:無料ソフトウェア

ぼくたちの研究室でも実際に活用している項目反応理論の無料ソフトウェアは、エグザメトリカHADRのltmパッケージの3つです。

他にもいくつか無料で使えるソフトウェアはありますが、この3つはとても使いやすくてお薦めです。

以下のような記事を書いた手前、それを実行できる無料ソフトウェアも紹介しないとね。

⓪ 資料

項目反応理論を勉強したい人は、以下の資料がとても役立ちます。

項目反応理論について

① エグザメトリカ

荘島宏二郎くんが開発した潜在ランク理論、項目反応理論、非対称三角尺度法、カテゴリ
カルデータ解析のためのソフトウェアです。

説明書を読まなくても、直感的な操作でソフトウェアを扱える優れものです。

モデル母数は2パラメーターロジスティックモデルから5パラメーターロジスティックモデルまで実行できますし、等化にも対応しています。

ぼくたちの研究室では、潜在ランク理論を活用した研究プロジェクトをいくつか走らせているので、このソフトウェアは必須のアイテムになっています。

ちなみに荘島くんは、ぼくが修士時代に出会った尊敬できる研究者仲間のひとりで、かつて一緒に本も書きました、笑。

② HAD

以下の記事でも紹介したHADです。

清水裕士さんが開発した無料のソフトウェアで、個人で開発しているとは思えないぐらいの速度で、どんどん新機能が実装されていきます。

HADでは一因子のカテゴリカル因子分析の結果を基に、項目反応理論の結果を出力してくれます。

ぼくたちが注目している潜在ランク理論もHADで実行できます(ありがたや!)。

以下の記事でわかりやすい説明があります。

HAS11.20をアップしました

③ Rのltmパッケージ

Rで項目反応理論はいろんなパッケージでできますが、今のところぼくはこれが使いやすいです。

1パラメーターロジスティックモデルから3パラメーターロジスティックモデルまで実行できます。

閾値の等値制約ができたり、plotのカラーを調整したり、いろいろ自由度が高いです。

多次元項目反応理論はできないようです。

その場合はmirtがよさげです。

以下の記事では、Rで統計解析をする人へ動画の紹介をしています。

④ その他

有料なので紹介しませんでしたが、もし予算があるようならMplusがおすすめです。

構造方程式モデリングの下位モデルとして項目反応理論を実行できますので、自由度がめちゃくちゃ高く、非常に柔軟なモデリングが可能です。

使いこなせないぐらい高機能です。

潜在ランク理論はMplusできないので、HADやエグザメトリカを併用しています。

まとめ:【厳選】項目反応理論ができる無料ソフトウェアおすすめ3選

本記事では「項目反応理論ができる無料ソフトウェアを教えてください」という質問にお答えしました。

実際にぼくの研究室で活用しているおすすめの無料ソフトウェアです。ご活用していただけると嬉しいです。

また、項目反応理論を学ぶ人におすすめの本については以下の記事で紹介しています。ご参考にしてください。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
記事URLをコピーしました