研究の意義にありがちな失敗

投稿日:2016年10月22日 更新日:

本記事では「研究の意義にありがちな失敗はどんなものがありますか」という疑問にお答えします。

研究の意義にありがちな失敗

過剰に主張してしまう

研究の意義はデータから確実に言えることにしっかり根ざすと説得力が増します。

ありがちなのは、研究の意義を過剰に主張してしまうケースです。

例えば、質的研究である特定の現象の解明を行っただけなのに、なぜかこの知見を使えば効果のある実践ができる、と主張してしまう。

厳密に言うと、介入効果のような因果推論を行うには、ランダム化比較試験で得られたデータがないと駄目です。

新知見の発見に興奮して、大きく主張したくなる気持ちはわかります。

けど、データにつながる研究の意義にしぼったほうがパワーが増します。

なので、過剰な研究意義を書いてしまうときは、方法論上の限界を確かめたり、先行研究の筋道を整理したりしながら、すこしクールになりましょう。

もうひとつ初学者にありがちなのは、研究の意義を過小に見積もるケース

例えば、非常によく設計された観察研究で変数間の高い相関が確認されたのに、研究の限界ばかりが目についてしまって知見の価値を主張できなくなってしまう。

データから主張できる価値があるのに、それを過小に評価してしまい尻すぼみで終わってしまうわけです。

研究の意義を過小評価するケースは、先行研究の読み込みが弱いときに起こるような印象があります。

データでわかったことの位置づけがわからないので、自信がもてずに押しが弱くなってしまうのです。

研究の意義を過小に見積もっていると指摘されたときは、改めて先行研究を整理し、データのもつ新規性を確認するとよいでしょう。

まとめ:研究の意義にありがちな失敗

本記事では「研究の意義にありがちな失敗はどんなものがありますか」という疑問にお答えしました。

過剰に主張しすぎたり、過小に見積もりすぎたりしないようにしましょう。

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