OFPとOBPのレビュー論文のざっくりとした要約

投稿日:2016年11月1日 更新日:

 

OFPとOBPのレビュー論文のざっくりとした要約

OBP関連のシステマティックレビューがパブリッシュされていました。

ざっと本文を読んだけど、なかなか面白かったです。

詳しくは本文にあたってもらうとして、以下は備忘録がわりにメモしておきます。

目的は在宅で生活する身体障害をもつ高齢者に対するOFP(作業に焦点化した実践)とOBP(作業に根ざした実践)の効果をシステマティックにレビューすることです。

ここでいうOFPとOBPは、Fisherの分類にしがたっており、高齢者のためのOFPとOBPの評価と介入について以下のように解説しています。

OFP

  1. 評価:高齢者の作業遂行に評価の焦点が当たっている
  2. 介入:作業遂行の向上させるために、さまざまな戦略を用いる

OBP

  1. 評価:高齢者が実際の作業に従事している状態で評価する
  2. 介入:高齢者が実際の作業に従事することが介入になる

両者の違いは、作業がそれを行う実際の場面で取り組まれているかどうか、に求められます。

OBPは実際の状況下で作業することね。

方法はシステマティックレビューで、以下のレビューマニュアルにしたがって実施しています(無料で読めますよ)。

研究論文はCochrane、PubMed、Embase、CINAHL、Psych INFO、SveMed、OT Seekerを用いて収集し、主に以下の基準で調べました。

  • 対象は、在宅で暮らす高齢者(身体障害をもつ60才以上)である。
  • 作業療法は、活動や課題に取り組むことで作業遂行の改善を目標にしている。
  • 主要アウトカムは作業遂行である。
  • 実践の文脈は在宅である。

その結果、1443件みつかり、方法にしたがい精査したところ、最終的に8つの論文が該当しました。

研究の質の吟味では、以下のことがわかりました。

  • 8つの論文はすべてRCTで、評価者のブラインドはできていたが、対象者に割り当てのブラインドはしていない
  • 1編の論文のみITT解析していた
  • 群間の等質性、測定方法、統計解析、倫理などは適切だった

対象は脳血管障害、パーキンソン症候群などの障害をもった高齢者だった。

アウトカムは、全ての研究で以下のようなOFPの評価が用いられていたけど、各論文でOFPとかOBPという用語は使ってなかった。

  • COPM
  • BI
  • b-ADL
  • NEADL
  • NLQ  など

結果の要約は以下の通り。

  • OFPとOBPは認知的、行動的、環境的戦略を用いている。
  • OFPとOBPは、身体障害をもつ高齢者のADL、IADL、意味を見いだした作業の遂行を改善させる可能性がある。
  • 長期のフォローアップについてはもうちょいちゃんと検証する必要がある。

 

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