実践と理論はどっちも必要

2017年2月22日

実践と理論はどっちも必要

実践と理論は信念対立に陥りやすいです

対立構造のポイントを示すと、

  • 理論が実践を導く。理論を学んでからでないと実践できない。物事は理論ありきで考えるべき
  • 実践が理論を導く。実践が先にあって理論はその後づけに過ぎない。実践と理論がフィットしないときは理論が間違っている

というものになります。

これと同種の議論は、数千年前からずっとあります。

だから、物事を対立構造でとらえるのは、人間の思考の「クセ」みたいなもんなのではないかと考えています。

が、結論から言うと、どちらも極端すぎるがゆえに、どっちもほどほどに間違っています

両方の主張は、ときと場合によって妥当性が高くなったり、低くなったりするものです。

「ケースバイケース」というと、何も言っていないに等しいですけど、当然ながら妥当性の高低を規定する「条件」がいろいろあるので、それをしっかり把握していく必要があります。

理論が実践を導くという考え方は、習慣的な考えではできない発想が必要であったり、概念があるからこそクリアにみえる課題に取りくまないといけなかったり、するときに妥当性が高くなります。

他方、この考え方は実践で試行錯誤しながら過去にない発想を立ち上げていくときには、妥当性が低くなります。

次に実践が理論を導くという考え方ですけど、これは実践を通して理論の拡張範囲を広げていったり、実践で新たな気づきがあって新しい理論を構成していくときに妥当性が高くなります。

他方、この考え方は既に妥当性の高い理論の枠組ないで実践しているときは、妥当性が低くなります。

このように、2つの主張はどちらが図抜けて優れているわけではなく、どちらもときと場合によって妥当性の程度が変動するものなのです。

前提にある条件に着目

だから、「理論が実践を導く」「実践が理論を導く」というシンプルな主張をみたときは、その前提にある「条件」にしっかり着目していく必要があります。

「条件」次第でその妥当性が変わるからです。

実践と理論は対立構図でとらえるとアウトです。

どちらも必要で大切なんですよ。

おすすめ記事一覧

1

きょうごく本記事では「現在の職場は人間関係が最悪で、労働条件も悪く、日々消耗しています。より好待遇な職場に移りたいです。おすすめの求人転職サイト・エージェントを教えてください」という疑問にお答えします ...

2

きょうごく本記事では「いまの職場は人間関係も労働条件も悪いので、より好待遇な職場で働くために転職したいです。医療福祉系の転職は転職サイトや転職エージェントを使ってもよいですか。おすすめはどこですか」と ...

3

きょうごく本記事では「コミュニケーション能力を高めたい。けど、そもそもコミュニケーション能力って何だろう?コミュニケーション能力の本質を理解したい」という疑問にお答えします こんな方におすすめ コミュ ...

4

きょうごく本記事では研究を学べるおすすめ本を紹介した記事のまとめます こんな方におすすめ 研究を学べるおすすめ本を知りたい 選りすぐりのおすすめ研究本で学びたい 本記事を書いているぼくは作業療法士であ ...

5

大学院に進学したい作業療法士向けのまとめ記事。 本記事では、大学院進学に興味のある作業療法士向けに書いた記事をまとめました。 今後も記事は増える予定ですが、これから大学院進学を検討している人はぜひ参考 ...

6

きょうごく本記事では、このブログで解説した作業療法士を目指す高校生のための記事をまとめています 本記事の内容 『作業療法士が何なのかよく分からない』という人から、『作業療法士になりたい』といった方向け ...

7

きょうごく本記事では学会発表・学会参加で失敗したくない人向けの記事をまとめています こんな方におすすめ 学会発表・学会参加のコツを知りたい 本記事では学会発表・学会参加で失敗したくない 学会発表のレベ ...

-信念対立解明アプローチ
-,

Copyright© 京極真の研究室 , 2019 All Rights Reserved.