査読に関わる人は声明を読もう

2017年6月13日

本記事では「査読に関わる人には声明を読むことが大切です」ということについてサクッと解説しています。

査読に関わる人は声明を読もう

ぼく自身、1年を通して国内外の研究論文を複数査読しています

珍しく自戒を込めて言うと、ぼく自身を含めて、査読者が以下のリンク先にある声明をきちんと読んだうえで査読すると、「自損事故」のような査読コメントを書かずにすむんじゃないかと思います。

自損事故のような査読コメントとは、例えば、、、

  • 質的研究の論文なのに「統計を使っていない」という理由で掲載不可
  • 尺度開発の論文で声明で求められる多変量解析を使ったら、「知識をひけらかしているようで気にくわない」という理由で掲載不可

などのような内容です(他多数あり)。

配慮するためにデフォルメしていますが、ここ数年で体験した査読コメントの例です。

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これ、声明にてらしあわせると、どうなるか

例えば、COREQ声明を読むと、質的研究のデータ分析で統計を使っているかどうかは、チェックポイントにありません。

またCOSMIN声明を見ると、尺度開発では項目反応理論をはじめとして、多種多様なデータ解析を行うことが求められていると理解できるので、それを理由に掲載不可にするという判断は回避できるはずです。

後は言わずもがなです。

投稿者のもらい事故が減る

査読者の自損事故が減るということは、投稿する著者にとってはもらい事故が減ることにつながります。

事故は不幸ですから、それが減ればみんなハッピー。

そして声明を読むという努力は、査読の質の改善につながるはずです

もちろん、論文の投稿者が各種声明を読み込むのは当たり前です。

忙しい査読者にチェックしていただくのですから、それぐらいの努力はしないと駄目ですし、研究の質の向上にもっとも努力すべきは著者だからです。

投稿者自身にも自損事故を減らす努力が必要です。

そしてそれは、査読者にとってのもらい事故を減らすことにつながります。

と同時に、査読者もまた、投稿者が忙しい合間をぬって論文を書いているわけですから、それに配慮して自損事故を減らす努力が必要です。

まとめ:査読に関わる人は声明を読もう

本記事では「査読に関わる人には声明を読むことが大切です」ということについてサクッと解説しました。

科学の発展は査読者と投稿者のコラボレーションによって支えられています。

お互いに事故を減らすように努力したいですね。

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