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メンタルブロックの意味と外す方法【研究者が語る】

Makoto KYOUGOKU
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京極真
京極真

この記事では「やりたいことがあるけども、しりごみしてしまう。どうしたらいいの?」「いろいろ挑戦したいけども、失敗したら馬鹿にされると思うと怖い。このままでいいの?」という疑問に答えています。

また、仕事や人間関係などについてのお悩みについて書いた記事を以下にまとめています。

他のことでもお困りの方は以下の記事を参考にしてください。

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メンタルブロックの意味【外す方法を解説する前に】

色々やりたいことはあるけども、「しりごみしてしまう」「失敗したら馬鹿にされる」と思うことってありませんか?

こういう思いに囚われた状態はメンタルブロックと言います。

メンタルブロックは行動する前に否定的な結果を予見し、なかなか行動できない事態を引きおこします。

本人はたいてい熟慮しているつもりですが、実際にはまだ起こっていない失敗・批判・否定を恐れているだけなので、熟慮というよりも愚図愚図しているだけだと言えます。

でも、メンタルブロックに根拠がないわけでもないんです。

例えば、過去に手痛い失敗をした、以前ひどい批判を受けた、周囲から否定されてつらいことがあった、などなど。

これまでの経験に否定的な結果を予見するにたる出来事が埋め込まれているわけです。

なので、行動する前から、今回もうまくいかないかも、悪いところを指摘されるかも、などと予防線をはってしまうわけです。

でも、過去に経験したことと同じことが、これからも起こると断定できる存在論的な根拠はどこにもありません(確率の問題で起こるかもしれませんけどね)。

未来は未定だからこそ、未来なんです。

そう考えると、メンタルブロックという構造の基本は「思い込み」という一言に還元できるわけです。

メンタルブロックを外す方法

では、どうしたらメンタルブロックを外すことができるでしょうか。

いろいろやり方はあるのですが、ここではさしあたり、信念対立解明アプローチの立場から3つだけ上げておきます。

方法1:関心の優先順位を明確にする

メンタルブロックで行動が阻止されているときは、行動そのものよりも自らの関心の所在を整理し、関心の優先順位をはっきりさせるとよいです。

関心は物事の価値の序列を基礎付けますから、関心の優先順位を明確にすることによって、いま何を行いたいのか、どう行動したいのか、を理解できるようになります。

例えば、「しりごみしてしまう」「失敗したら馬鹿にされる」などと囚われているときは、何かに挑戦することよりも傷つきたくない、他人から軽く見られたくないという関心が上位に来ているわけです。

なので、ここで「『他人から軽く見られたくない』という関心は、『挑戦したい』という関心よりも優先順位が高いのだろうか?」と問うてみるのです。

答えがyesならば、そのまま尻込みしていれば良いです。

でもnoならば、挑戦したいという関心を最優先にする必要があります。

関心の優先順位を変えるために、紙に書き出して壁に貼っても良いし、言葉にだして意識づけしてもよいです。

とにかく、いまの自分によって優先順位の高い関心をハッキリさせるのです。

方法2:人は誰でも失敗する

そのうえで、関心を実現するために行動化するわけですが、その際に「人は誰でも失敗する」という視点を明確にもつようにしてください。

ぼく自身を含めて、メンタルブロックが効いているときは「必ず成功しなければならない」という思いに過度に囚われています。

だから、失敗、批判、否定などのネガティブな結果や反応を重く受け止めてしまう。

なので、やりたいことがあっても尻込みしてしまうわけです。

でも、「必ず成功しなければならない」という過度な思い込みはほぼ妄想です。

人生は予定調和に進みませんし、大なり小なり想定外は必ず起こるので、どんな天才でも人は必ず失敗します。

これはほぼ確実です。

なので、メンタルブロックで行動できないときは、うまくいかないのは当たり前で失敗、否定、批判は生きていれば誰でも体験するフツーの出来事だと思いさだめればよいのです。

方法3:他者評価はまったく気にしない

メンタルブロックで行動に結びつかないときは、戦略的に他者評価を無視するとよいです。

自分の価値は他者が決める、という側面はあります。

だけども、他者評価は他者が観察可能な範囲でのみ行われるので、自分の価値のすべては反映していません。

しかも、他者評価は他者の関心・欲望によって決まるので、他者評価が自分の価値を正確に反映していることは希です。

そう考えると、他人から「失敗したら馬鹿にされる」と過度に恐れるのは、本当にアホらしいと感じはじめるはずです。

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だって、日々の生活で行われる他者評価なんてめちゃくちゃいい加減なもんなんですから。

それに、めっちゃ重要なことは、他人はあなた(私)にたいして興味ありません。

1日24時間のうち99.999999%は思い出すこともないですよ。

たまーに思い出すかもしれませんが、そんな程度です。

なので、メンタルブロックで前になかなか進まないときは、他者評価なんて気にするだけ時間無駄だと割り切るようにしましょう。

まとめ:メンタルブロックの意味と外す方法

メンタルブロックは行動する前に否定的な結果を予見し、なかなか行動できない事態を意味します。

これを解く方法はいろいろありますが、ここでは以下の方法を紹介しました。

  1. 関心の優先順位を明確にする
  2. 人は誰でも失敗する
  3. 他者評価はまったく気にしない

え? それができないから困っているですって?

そういう人はメンタルブロックで思い悩むのが趣味だと割り切って、精神的にマゾになればよいじゃないですか。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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