現状追認はダメ!精神科作業療法におけるOBPのコツ

2019年3月23日

きょうごく
本記事では「精神科作業療法でOBPってどうやるんですか」という疑問にお答えします

本記事の内容

  • 精神科作業療法におけるOBPの実践のコツ
  • OBPは精神科作業療法でオーソドックスな実践である

本記事を書いているぼくは作業療法士でして、精神科作業療法が専門です。

OBPの実践モデルである人間作業モデルを基盤に精神科作業療法の教科書も編集しています。

本記事ではそんなぼくが、精神科作業療法におけるOBPの実践のコツをさくっと解説します。

精神科作業療法におけるOBPの実践のコツ

結論をいうと、精神科作業療法でOBPを実践したい人は基本を忠実に実行したらよいです。

精神科作業療法の主な基本は以下の通りです。

精神科作業療法の主な基本

  • その①:作業機能障害の明確化
  • その②:作業を通した計画立案
  • その③:作業を通した支援

その①:作業機能障害の明確化

OBPでは、クライエントが体験している生活上の課題を解決していきます。

生活上の課題は専門用語で作業機能障害といいます。

「難しい言葉だ」と感じるかもですが、これは要するに日々の生活で体験している問題の総称です。

精神科作業療法でOBPやりたい人はまず、クライエントが体験している日々の生活上の課題を明らかにしましょう。

その②:作業を通した計画立案

次に、日々の生活上の課題を解決するための計画を立案してください。

暮らしの問題に焦点化するため、立案する計画はクライエントの暮らしに密着したものになります。

例えば、日々の生活がつまらないなら趣味活動の充実、身だしなみや整容が難しいならセルフケアの自律、仕事などで困っているなら社会参加の促進、などが計画に上がってくるはずです。

もちろんこれは、クライエントにあわせたものになるので、それぞれの個性が反映されたものになります。

計画立案には評価法が必要で、OBPでよく使う人間作業モデルの評価一覧は以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

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その③:作業を通した支援

計画立案したら実際にクライエントの生活支援に尽力しましょう。

生活支援には暮らしに必要な作業に取り組む機会を提供するだけでなく、作業を遂行するうえでの工夫、人的・物的な環境の調整、作業と作業のつなげ方の工夫などいろいろあります。

クライエントが安定した生活が遅れるよう、生活支援は習慣化の改善を目指していきます。

生活はまさに人それぞれなので、作業療法士は独善的にならず、クライエントとあれこれ相談しながら支援していってください。

OBPは精神科作業療法でオーソドックスな実践である

OBPは精神科作業療法でオーソドックスな実践である

以上、精神科作業療法におけるOBPのコツをさくっと解説しました。

すると、「OBPって精神科作業療法の実践そのものな感じやね」と感じる人がいるかもしれません。

その感じはわりとあたっていまして、そもそも作業療法は精神科ではじまっているうえに、OBPはそのはじまりの実践を現代化する試みだからです。

つまり、OBPって本来の作業療法がもっている本質を洗練させ、現代に適用できるかたちに再編したものだと言えるんです。

だから、「精神科作業療法でOBPってどうやるんですか」ってたまに聞かれるんですけど、何も特別なことは実のところなくて1つ1つの実践を丁寧にしたらよいですよというお話になってくるのです。

ただし、単なる現状追認ではないです

でも、OBPは精神科作業療法の現状をただ追認しているだけではないです。

精神科作業療法で働く作業療法士は皆さん悪戦苦闘していると思いますが、現状の精神科作業療法って制度や歴史の歪みに翻弄されているからです。

OBPは、制度や歴史の歪みで劣化した精神科作業療法を現状追認するものではないです。

むしろ、そうした歪みに対して、本来の作業療法を適切に実施するようプレッシャーをかけるものです。

精神科作業療法におけるOBPの効果はいくつかの研究で示されておりますので、きっちり実践していくことが期待されています。

精神科作業療法におけるOBPの効果は以下の動画でも解説しているので、関心ある人はぜひどうぞです。

まとめ:精神科作業療法におけるOBPのコツ

本記事では「精神科作業療法でOBPってどうやるんですか」という疑問にお答えしました。

結論をいうと、精神科作業療法でOBPを実践したい人は基本を忠実に実行したらよいです。

なお、OBPの実践には作業科学の知識が必要なので、心もとない人は以下の記事で紹介した本をどうぞです。

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