
大学院生の研究指導は指導教員と持ちつ持たれつの関係
大学院生への研究指導は指導教員も学ぶことがある

大学院生への研究指導はもちろん、大学院生が成長することを目的としています。
そのため、大学院生への研究指導は大学院生だけの学びの場となっているような印象を持たれている人も多いのではないかと思います。
ですが、ぼくが大学院生へ研究指導をしている経験から、院生指導は真面目にやっていると指導教員の成長にすごく役立っていると感じることがあります。
とにかく指導教員が大学院生の研究指導の中で学ぶことは多いんですよね。
そんな実情について以下で詳しく解説します。
大学院生への研究指導は指導教員と持ちつ持たれつの関係になるのはどうして?
大学院生の研究テーマは多種多様

それはどうしてかというと指導教員の元々の研究テーマを深く広く展開するものだったり、まったく異なる研究テーマだったりするからです。
研究テーマが多種多様になると、指導教員はそれに対応しないといけないので、これまでよりも幅広い先行研究を読まないといけないし、しっかり考察を深めないといけません。
その結果として、知らず知らずのうちに様々な領域を守備範囲におさめることができるようになっているわけです。
多種多様の研究をテーマとして学ぶ機会に恵まれるので、自然と知識を身につけていくことができます。
研究方法の種類も豊か

研究テーマが多種多様ということは、研究の方法のバリエーションも豊かになるからです。
研究テーマが質的研究に適したものであれば、当然のことながらそれを使うことになります。
また質的研究と一言で表しても、その内実はいろいろあるので、研究テーマにあわせてそれを使い分けることになるわけです。
もちろん研究テーマが量的研究に適したものであれば、それもどんどん使えるようになる必要があります。
結果として、実験研究でも臨床研究でも観察研究でもだんだんできるようになるわけです。
多種多様な研究のテーマに合わせて使う研究方法が違うことも指導教員の知識アップへ繋がっています。
大学院生の研究指導自体に気づきがある

大学院生への指導の基本は、大学院生と指導教員の対話です。
そのため、大学院生との対話自体がいろんな気づきにつながるからです。
気づきはさらなる考察を呼び、発想を生みだし、次の研究テーマの創出につながります。
大学院教育はとても大変ですけど、実のところ指導教員が一番勉強させてもらっているのではないかとぼくは思っています。
まとめ:大学院生への研究指導は指導教員と持ちつ持たれつの関係

大学院生への研究指導をしていると、大学院生だけが学んでいるように思われている人も多いと思います。
ですが、実のところは指導教員であるぼくが一番多くを学ばさせてもっらっている場所にいるのではないかと思います。
大学院生との研究を通しての対話の中には、素敵なひらめきがいっぱいあり、研究への意欲につながっています。
そして、たくさんの大学院生たちの研究テーマに向き合うということは、大変な部分も多いのですが、たくさんの知識を吸収する場となっています。
また、そのような場所であるからぼくも大学院生の研究に一生懸命向き合うことができるし、良い関係が築けているのではないかと思います。
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