作業療法の役割は何でしょうか?
サクッと言っちゃえば、それは作業で評価し、作業で介入することです。
もうちょい丁寧に表現し直すと、仕事・遊び・日課・休息でクライエントの状態を評価し、その結果を踏まえて最適化した仕事・遊び・日課・休息で健康と安寧の状態を改善するために介入すること、と言えるでしょう。
作業療法を実践するためには、最初に情報収集します。
一般的に情報収集では、クライエントの年齢、性別、診断、病歴、住環境、機能レベル、社会的・教育的・職業的なバックグラウンドなどに関する資料を集めます。
それに加えて、作業療法ではクライエントお世話になります作業的プロフィール(occupational profile)も情報収集するように推奨されています。
作業的プロフィールでは;
- クライエントはだれか?
- なぜクライエントに支援が必要なのか?
- クライエントはどのような作業に関心をもっているか?
- クライエントはどんな作業で成功し、どんな作業で問題を経験しているか?
- クライエントの作業歴は?
- クライエントに必要な作業に関連するアウトカムは?
などについて情報収集していきます。
作業で評価し、作業で介入するために、情報収集の段階からしっかり作業に焦点を当てていこうというわけです。作業療法の役割を全うするために、作業療法士は情報収集から作業で評価し、作業で介入する土壌を作っていきましょう。