禁止事項は少ないほうがいい【人生&ストレス】

投稿日:2017年3月2日 更新日:

禁止事項が多いと人間と組織は駄目になるというお話です。

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人間的自由

「人間は自由をめがける存在である」といったのはヘーゲルその人です。

ヘーゲルはこの理路を徹底的に論じており、僕は人間精神の本質のひとつを原理的に言いあてていると理解しています。

人間は自由にむかって進んでいくのです。

原理には面白い特徴があります。

それは、原理から外れればたいていの場合うまくいかなくなる、というものです。

例えば、契機ー志向相関性という原理があります。

これは、意味は特定の状況と関心に相関的に規定されるという考え方です。

「ウジ虫」は普通、「気持ち悪い」という意味を担うかもしれませんが、それはウジ虫が汚れた状況で発生すると思い込まれ、清潔を保ちたいという関心があるから、「気持ち悪い」という意味を担うのでしょう。

逆に、ウジ虫の無菌性が確保された状況で、壊疽の治療に関心があれば、マゴットセラピーのための治療道具という意味を担うことになるわけです。

つまり、意味を理解するためには、契機と志向を踏まえる必要があり、それを外したらうまく理解できなくなるのです。

原理から外れた営為はうまくいきません。

さて、人間にはコントロール願望があります。

コントロール願望は典型的には禁止事項として表れます。

例えば、組織は兼業禁止、社内恋愛禁止、おしゃれ禁止などの手段でコントロール願望を充足しようとします。

しかしそれが強くなりすぎると、その組織は機能不全に陥ってしまいます。

組織は人間によって構成されるものであり、その人間は自由をめがける存在だからです。

組織を上手く回したければ、禁止事項は少ない方がよいです。

人間はコントロール願望にあらがって自由をめがけるからです。

アホな禁止事項によって、組織をつぶしてしまったら身も蓋もないと思うのは、ぼくだけではないはずです。

まとめ

人間にはコントロール願望がありますが、他方で人間は自由をめがける存在です。

その理にそうと、禁止事項は少ない方がよいという話になります。

しょうもない禁止事項で人間と組織の機能不全を起こすのは本末転倒です。

コントロール願望にあらがって、可能な限りアホな禁止事項を禁止しましょう。

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信念対立解明アプローチ

本記事の背景にある理論的立場は信念対立解明アプローチという哲学的実践論です。

詳しく知りたい人は以下からどうぞです。

-信念対立解明アプローチ

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