やる気に頼らない
教員として苦心すること
「やる気があってもなくても、やるべきことはきちんとできる人」と「やる気があるときは頑張れるけど、そうでないときは必要なこともできない人」は、いったい何が違うのでしょうか。
教育現場にいると、毎年のように前者の人と後者の人に遭遇し、後者の人がものすごーく苦労している姿を見ることになります。
この差は、いったいなんだろうかということは、教員やっているとどーしても考えてしまうのです。
少しでも「やる気があってもなくても、やるべきことはきちんとできる人」に近づけるにはどうしたらよいかと苦心するわけです。
人間の行動に影響を与える要因
人間の行動に影響を与える要因は、人間作業モデルでいうと環境、意志、遂行能力、習慣化です。
モチベーションの程度が学習行動に影響を与えると考えると、意志がとても重要な要因であるように感じます。
だから、意志が高まるように周囲もなにかと支援するわけです。
ところが、意志によって人間の行動が変化させようと考えると、「やる気があってもなくても、やるべきことはきちんとできる人」に近づけることができないんですよね。
だって、そのストラテジー自体がそもそもやる気に依存しているわけですから。
やる気がでないときはどうするか
やる気に頼らないのが大事
やる気がないのに、やらなやきけないことがたくさんあるときは、どうしたらよいのでしょうか。
身も蓋もないこと言えば、結論はだましだましやるしかないというものになります。
こういう事例の場合、逆説的ですけど、やる気に頼らないことが大切になるはずです。
やる気があろうかなかろうが、つべこべ言わずにやる。
この繰り返し。
冒頭の前者の人と後者の人を分ける大きな要因は、それができているかどうかではなかろうか、と思うわけです。
でも、やる気がないときは頑張りすぎてはいけませんよ。
バテちゃいますから。
だましだましでよいんです。
病的にやる気がないときは別ですけど、ちょっとぐらいやる気がなくなるぐらい普通です。
人間は基本的にどっか調子が悪いものです。
WHOは健康を身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態だと言いました。
これを前提にすると、普通の人はだいたい不健康です。
調子が悪い状態がデフォルト。
「ゆく日もくる日も絶好調!常にいけいけどんどんまるだぜ。はっひぃー!うっひー!」なんて人はたぶんほとんどいません。
本当に絶好調なときは、年に数回あればよいほうです。
そう考えると、やる気がなくなったぐらいのときは、しょうがないので、だましだましやり続けるしかないです。
どんな状況でも時間は止まらない
やる気がない、しんどい、つらい。
その気持ちはよくわかります。
でも、やる気があるかどうかは関係なく、時間は進むのです。
ならば、学習行動の動因として、やる気に頼るのはやめましょう。
つべこべ言わずに、息を吸うかのごとく勉強したらよいんですよ。
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