OBPのための思考の道筋:Occupational reasoning

2017年4月9日

OBPのための思考の道筋:Occupational reasoning

OBPは思考の方法に特徴があります。

作業療法士の思考は、reasoningと呼びます。

有名なのは、Clinical reasoning(臨床推論)です。

Schell、Rogers、Fleming、Mattinglyらの研究を通して、一時期この概念がとても注目されました。

Clinical reasoningとは、論理的に考えることです。

Clinical reasoningは、思考の内実に応じて以下のような種類があります。

・科学的リーズニング
・物語的リーズニング
・実際的リーズニング
・倫理的リーズニング

Clinical reasoningの詳細は下記の文献が詳しいです。

ここ数年、Clinical reasoningからOccupational reasoning(作業推論)へという流れが生じています。

Occupational reasoningとは、人間の作業遂行と参加について理解、分析、内省する方法です。


Occupational reasoningには以下の種類があります。

・作業の文脈に関する状況的リーズニング

・作業経験に関する物語的リーズニング

・作業に関する実験データに基づく実証的リーズニング

Occupational reasoningは、Clinical reasoningと違って、作業に焦点化したまま論理的に考えるところに特徴があります。

Kielhofnerは、Clinical reasoningという名称は医学よりだからTherapeutic reasoningという名称が良いと提案しましたが、僕は作業療法の思考法を表現するならOccupational reasoningという名称が適切だろうと思います。

Occupational reasoningは、Clinical reasoning研究で有名なRogersが以下の書籍で論じています。

Rogersは、Occupational reasoningの他にも作業診断などいろいろユニークなアイデアを提案しているので、なかなか面白い学者だと思います。

Occupational Therapy and Physical Dysfunction: Enabling Occupation

作業療法士は、Occupational reasoningができるようになりましょうね。

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