多職種連携と対立の種類

投稿日:2017年5月12日 更新日:

本記事では「他職種連携と対立の種類について」サクッと解説します。

他職種連携と対立の種類

多くの研究が示している通り、多職種連携では大小さまざまな対立(conflict)が生じています。

ぼくたちが研究する信念対立もそのひとつです。

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他職種連携においての対立の種類

広く対立研究という視点でとらえると、課題対立(task conflict)、過程対立(process conflict)、関係対立(relationship conflict)という種類が一般的です。

①課題対立

課題対立というのは、例えば、緩和ケアチームはどのような目的で実施すべきか、とか、リハビリテーションチームではどのような療法を導入すべきか、などのように、連携で目指すべき方向性で意見が食いちがうことです。

②過程対立

過程対立とは、例えば、それはあなたの仕事ではない、とか、チームの一部に負担が大きい、などのように、連携のプロセスで諍いが生じる状態です。

③関係対立

関係対立とは、例えば、価値観があわない、とか、性格的に受け付けられない、などのように、人間関係でトラブルが生じるような状態です。

他職種連携で重要:多様性の尊重

多職種連携ではチームワークの重要性が説かれますが、そのポイントは皆で一致団結して頑張ろうではなく実のところ「多様性の尊重」です。

チームメンバーの意見の違いは、多職種連携のパフォーマンスとアウトカムの向上の源泉なのです。

しかし、そうなるためにはチームメンバーの多様性が相互に承認されなければなりません。

対立の種類によりが他職種連携の劣化へ

それがなかなか難しいようで、実際には意見の違いが対立を生み、それが多職種連携の劣化につながります。

もちろん、先行研究のメタ分析をみると、課題対立は多職種連携のパフォーマンスの改善に役立つこともあります。

しかし、過程と関係の対立は多職種連携のパフォーマンスやアウトカムに関係なく、チームメンバーのwell-beingを損ねることがわかっています。

一般的な対立の種類について紹介

これまで世界中で研究されてきた対立の種類は以下の通りです。

  • 実質的対立 Substantive Conflict
  • 感情的対立 Affective Conflict
  • 過程の対立 Process Conflict
  • 目標の対立 Goal Conflict
  • 利害の対立 Conflict of Interest
  • 価値観の対立 Conflict of Values
  • 構造的または制度的対立 Structural or Institutionalized Conflict
  • 現実的vs非現実的対立 Realistic versus Nonrealistic Conflict

対立の種類の理解は、それぞれの対立の特質に対応しています。またその対策にも直結します。

なので、上記の理解は対立をマネジメントする人にとっては死活問題です。

それぞれの背後にたくさんの研究があり、様々な知見が蓄積されつつありますから、しっかり押さえるようにしましょう。

まとめ:他職種連携と対立の種類

本記事では「他職種連携と対立の種類について」解説しました。

対立の種類によっては他職種連携の劣化につながることがあります。

われわれは多職種連携で生じる対立の種類を理解し、チームメンバーの多様性を尊重しながらそれのパフォーマンスとアウトカムの改善に努めるようにしましょう。

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