作業療法における存在論・認識論・価値論の役割

投稿日:2017年6月13日 更新日:

本記事では「作業療法は哲学由来だというけども、哲学の3本柱である存在論、認識論、価値論はどうなっているの?」という疑問にお答えします。

本記事のポイント

  • 存在論、認識論、価値論は作業療法を根底から考えるフレームとして機能しています
  • 存在論は人間存在など、認識論は作業療法の知識の本質など、価値論はよい作業療法の条件などを問うものです

作業療法を根底から考える

作業療法の哲学的基盤には初期のプラグマティズムを中心に、アーツアンドクラフト運動、実存主義などがあります。

つまり作業療法はこれらの哲学的基盤を設計思想にしているわけです。

以下の書籍では、これらをベースにしながら、存在論、認識論、価値論という哲学的枠組を導入しています。

これは、作業療法を根底から考えるための枠組みです。

存在論

存在論とは、「ある」とはどういうことかを問うことです。

つまり存在論は、作業療法士に存在の意味を問うように求めます。

具体的に言うとそれは、作業療法における人間存在の本来のありようを理解したり、ほんとうの生のあり方を考えたりすることを要請するのです。

認識論

認識論とは、「知識」の意味を問います。

例えば、作業療法でもっとも重要な知識はなにか、どのような知識が作業療法を体系化するか、作業療法における本質的な知識とはなにか、などを考えることが、作業療法における認識論的営為にあたります。

価値論

価値論とは、「よい」とはどういうことかを問うことです。

つまり価値論では、作業療法における「よい」の意味を考究するわけです。

例えばここでは、どのような作業療法がよい作業療法といえるのか、作業療法では何がもっとも価値があるのか、どのような方法がもっとも価値があるのか、などを考えるわけです。

まとめ

存在論・認識論・価値論は作業療法を根底から考えるための枠組みで、それぞれの問いはしっかりつながっています。

作業療法を哲学的に考える手がかりになるので、ぜひ一度しっかり考えてみるとよいでしょう。

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