クライエントが「退屈な日々です」と訴えたら?

更新日:

きょうごく
本記事では「担当しているクライエントから『毎日がとても退屈です』と言われたらどうしたらよいですか?」という疑問にお答えします

本記事のポイント

  • 退屈にはプラスとマイナスの作用があります
  • 退屈がマイナスに作用すると作業機能障害に関連します
  • 作業療法士は作業機能障害の改善に向けて退屈に対応する必要があり
【厳選】作業療法と作業科学に関する人気記事【理論】【哲学】【実践】

本記事では、本ブログにおける作業療法と作業科学に関する人気記事を紹介します。 本記事のポイント 作業療法と作業科学の理論と実践が理解できる 作業に根ざした実践に必要な考え方が理解できる 目次 紹介・編 ...

続きを見る

退屈な日々の功罪

先行研究を調べると、退屈にはプラスとマイナスの要素があることがわかります。

退屈のプラス面はそれが、リラックスをもたらしたり、創造性の土壌になりうるというものです(他にもいろいろ)。

つまり、退屈が休息や次のステップへの溜めとして機能することもあるということです。

他方、退屈のマイナス面は不満であったり、不適切な作業へ導いたりしうるというものがあります(他にもいろいろ)。

退屈にはどちらの側面もありえるし、大抵はその両方を含んでいるものです。

クライエントが「退屈な日々です」と訴えたら?

作業療法でクライエントが取り組んでいる作業に対して退屈を訴えたら、その意味を考える必要があります。

しかし、これはなかなか難しい問題です。

病状が落ち着いて余裕が生まれつつあるのかもしれないし、他に気になることがあるのかもしれません。

あるいは技能に対して作業の難易度が低いのかもしれないし、作業が習慣化したのかもしれないし、興味と作業がミスマッチしているのかもしれません。

退屈を主張することによって、作業療法士にいろいろ関心を持ってもらいたいというメッセージを送っているのかもしれない。

今なぜそれを訴えるのかも気になるところです。

まぁとにかく、退屈ひとつとってもいろいろ考えられるわけです。

退屈と作業機能障害

作業機能障害の種類という切り口で言えば、作業疎外が退屈という感覚と関わりがありそうだという文献があります。

作業疎外というのは、自身の作業に何らかの意味を見いだしがたい状態を表しています。

いろいろな文献があるように、作業疎外はそれ自体が作業的問題であると同時に、精神衛生のリスクファクターにもなりえます。

作業療法でクライエントが退屈を相談してきたら、上述のようにいろんな可能性を検討しつつ、作業疎外かどうかを見極めつつプラスの面を引き出し引き伸ばせるような関わりが求められるでしょうね。

クライエントが日常で感じる退屈は、作業療法で対処しないといけない問題です。

そういう認識が、作業療法士だけでなく、クライエントにも広く認識されるようになると、この問題への対処がやりやすくなるんですけどね。

まとめ

本記事では「担当しているクライエントから『毎日がとても退屈です』と言われたらどうしたらよいですか?」という疑問にお答えしました。

退屈は作業機能障害と関連していますので、作業療法士はクライエントが退屈を訴えたらきちんと対応しましょうね。

-作業療法

Copyright© 京極真の研究室 , 2018 All Rights Reserved.