哲学の役割・意味って何だろう?

投稿日:2017年11月29日 更新日:

本記事では「哲学にはどんな役割・意味があるの?」という疑問に答えます。

本記事のポイント

  • 哲学は立場が違っても共通了解できる可能性をもたらします
  • また、哲学は行きづまったときに思考の可動域を広げてブレイクスルーをもたらします

哲学と信念対立解明アプローチ

信念対立解明アプローチは哲学を武器に構築しました。

初期の主な武器は現象学の系譜である構造構成主義です。

構造構成主義は学の原理であり、あらゆる学術領域に共通する理路で構成されたものです。

つまり、この哲学は哲学、文学、生物学、心理学、社会学、人類学、医学などさまざな領域を貫く原則を、徹底的に研ぎ澄まされた考え方で貫くものなのです。

現象学≒構造構成主義は原理の体系ですから、複数の原理によって構築されています。

当初の主な道具立ては現象志向相関性構造の3つです。

後に、契機相関性という極めて重要な原理が追加されたので、現在では主な道具立ては4つになります。

信念対立解明アプローチは当初、現象学≒構造構成主義の4つの原理を武器に理論を体系化しています。

その後、様々な実証研究や実践を積み重ね、仏教、リバタリアニズム、実存主義なども取込ながら深化しつつあります。

信念対立解明アプローチの講演・研修では、これのプラクティカルな側面を求められるので、実践的な部分を中心にお話ししています。

しかし、信念対立解明アプローチは哲学的実践論です。

なので、信念対立に対して全方位的に対応できるようになるためには哲学の理解が欠かせません。

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哲学の意味・役割

では、哲学ってどんな機能(意味・役割)があるのでしょうか??

大きな結び目を示せば、おそらくそれは、次の2つにしぼることができるはずです。

ひとつは、立場が違っても了解できる可能性を担保した理路を構築すること。

もうひとつは、行きづまったときに思考の可動域を広げることによって、ブレイクスルーをもたらすこと。

人間はそれぞれ考え方も、感じ方もまったく異なります。

同じように考え、同じように感じている、かのように見えることがあるのは、記号(バーバル、ノンバーバル)の使い方が同型だからであって、考え方・感じ方が同じだから同じように考え、感じているかのように見えるわけではありません。

だけども、ぼくたちは了解できることがある。

その可能性を基礎づけるのが、哲学の最初の機能です。

つまり、哲学は人間と社会の基礎であり、多様性を尊重しつつも相互了解しあえる可能性を提供してくれるわけです。

すると、「思考の可動域を広げる」という機能は何なのでしょうか。

哲学は思考の型の宝庫です。

その中には、ぼくたちが普段、素朴に考えているだけではたどり着けないような徹底した原理的思考があります。

例えば、どんなに疑っても疑いきれないのは「立ち現れ」だけである、とか、事実を含むあらゆる事柄は欲望に彩られている、とか、などなど。

こうした考え方は、人類史上最高峰の知性がとことん考え抜いたことで構成された思考の型であり、ぼくたちのような普通の人間の思考の可動域を越えるものです。

視点を変えれば、哲学を使うことによって、ぼくたちは思考の可動域を拡大することができる。

ときに、哲学によって思考の脱臼がボクッと起こることもある。

それによって、見える世界は格段に広がり、これまでとは違った行動が導かれることになります。

信念対立解明アプローチは哲学の役割を、現に使えるスキルとして技化しています。

その背景にある哲学そのものにも関心をもってもらえたらなぁと願っています。

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まとめ

本記事では「哲学にはどんな役割・意味があるの?」という疑問に答えました。

皆さんの哲学の活用に役立てばうれしいです。

  • この記事を書いた人

Makoto KYOUGOKU

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