この記事では「作業に根ざした実践(OBP)って具体的な技能ってあるの?」という疑問にお答えします。
本記事のポイント
- OBPの技能は作業療法理論ごとに提案されています
- 適応技能、代弁技能、コーチ技能、特殊技能などいろいろあるので、目的と状況に応じて活用しましょう
作業療法士に必要な技能
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この考え方による作業療法は、作業に根ざした実践(OBP)と呼びます。
問題はこれを実現するために、どのような技能を実行する必要があるのか、ということです。
この問いに対する解は、いくつかの作業療法理論ですでに提示されています。
例えば、人間作業モデルは身体的支援、指導する、交渉する、助言する、フィードバックする、など9の技能を明らかにしています。
その他、作業療法介入プロセスモデルなども明確化していますね。
医学的な知識に直に基づく技能は、人間作業モデルでは身体的支援、作業遂行と結び付きのカナダモデルは特殊技能です。
これらの技能は医学モデル以外の側面もありますが、基本的にそれはここに含まれます。
後は「作業ができる/作業に関わる」ための技能です。
ここからわかることは、作業療法士に必要な技能は非常に多岐にわたるということです。
作業療法士、作業療法学生は様々な実技訓練を受けますが、その多くは医学モデル系です。
「作業ができる/作業に関わる」ための技能の実技訓練をきっちりやらないと、「作業を通して健康と幸福を促進する」という考え方は実現し難いでしょう。
まとめ
この記事では「作業に根ざした実践(OBP)って具体的な技能ってあるの?」という疑問にお答えしました。
適応技能、代弁技能、コーチ技能、特殊技能などいろいろあるので、目的と状況に応じて活用していきましょう。
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