信念対立をよりよい人生への契機とする by 「絵でわかる口述 信念対立」(岡本拓也・著)

投稿日:2018年6月16日 更新日:

本記事では著者から頂いた献本を紹介します。

文と絵の組合せは情報密度がとても高い!

本書は、岡本拓也さん(ひじり在宅クリニック院長)による信念対立解明の書です。

ぼくも信念対立解明アプローチという理論を開発しているので、本記事を読んで信念対立に関心をもった人は以下の記事もどうぞです。

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本書の特徴は、論証一筋で読者に理解を促すというよりも、文と絵を通して感覚的に理解できるようにサポートするところにあります。

また、本書は講演録でもあるので、文章自体もとてもわかりやすいです。

そして何よりも、信念対立はゼロにならないから、少しでもそれを有益なエネルギーに変えようというスタンスが素晴らしい。

例えば、

自分が今、人生の試練や理不尽な苦しみに遭遇している、と感じているのであれば、「この苦しみをしっかりと味わってみよう。この苦労を引き受けてみよう」と、腹をくくった方がいいです(p.77)

自分に与えられた苦労はしっかりと引き受ける、という生きる姿勢、これを「戦略的受容」と名付けておきます。これは、人生を主体的に生きるうえでの実践的な智慧です(p.79)

「信念対立」という、できれば避けて通りたいような経験であっても、それとの向き合いよう、受け止めようによっては、その経験をやがて実を結ぶ「祝福の種」とすることができます(p.83)

などといった理路は、信念対立でしんどいときに前向きに生きる態度を導いてくれると思いました。

信念対立という問題で苦しんでいる人は、本書によっていくぶん救われるかもしれません。

追伸

岡本さんは本書以外にも、理論的、実践的な書籍を複数書いています。

基本的には構造構成主義をベースにしつつ、独自のテーマを切り拓かれていますので、関心がある方はぜひ手に取ってみましょう。

  • この記事を書いた人

Makoto KYOUGOKU

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