【解説】人生には色々な生き方がありますが、目標達成は忘れずに!
こんにちは、京極真です。
ぼくは作業療法士という医療者でして、現在は大学で研究・教育にとりくんでいます。
さて先日、下記のTweetをしたところ約18,000人に読まれました(2018/10/29現在)。
横浜アリーナの収容人数が約17,000人ですので、このTweetはそれよりも少しだけ多い人数にリーチしたことになります(参考)。
ぼくのTweetにしては、わりと反響があったので、本記事で深掘りします。
Twitterを見ると医療界隈で「研究しろ!」「論文を書け!」などマッチョな意見が飛びかっていますが、マッチョ人生の他にも色んな生き方がありますからね。医療者も人間ですから惰眠を貪ってよし、遊んでよしです。ただ、臨床は最善を尽くそうね。だって、人の命がかかっているんですから。
— 京極真@らいすた副代表 (@MaKver2) 2018年10月7日
Twitterを見ると医療界隈で「研究しろ!」「論文を書け!」などマッチョな意見が飛びかっていますが、マッチョ人生の他にも色んな生き方がありますからね。医療者も人間ですから惰眠を貪ってよし、遊んでよしです。ただ、臨床は最善を尽くそうね。だって、人の命がかかっているんですから。
本記事の結論は「医療者も人間ですから惰眠を貪ってよし、遊んでよしです。ただ、臨床は最善を尽くそうね。だって、人の命がかかっているんですから」に集約されます。
臨床で最善を尽くすというのはとてもとても大変なことです。
しかし、患者さんは生命がかかっていますから、医療者も相応の覚悟でやるしかないです。
めっちゃしんどいことですけど、職業役割上これは仕方がないことです。
そのうえで、医療者も人間なんで他者に不可逆的な迷惑をかけない範囲で、惰眠を貪ったり、遊んだりしてもよいんです。
では、その理路を説明していきましょう。
人生には色々な生き方がある
原則として、医療者ならば研究への参加は必要です
医療は研究によって精度の高い診断法を開発したり、効果的な治療法を発見したりすることによって発展してきました。
だから、医療者に対して「研究しろ!」「論文を書け!」というテンションがかけられることになります。
こうした意見は、医療倫理から考えても妥当なものです。
なので、すべての医療者は何らからのかたちで研究に貢献したほうがいいです(データ収集に協力するだけでも立派な貢献です)。
上記の結論と矛盾するようですが、基本はこれにつきます。
医療者といっても市民社会の一員です
ただし、医療者といっても市民社会の一員です。
市民社会とは、人々が平等な関係性のもとでその都度、合意を形成しながら営むシステムです。
これは奪いあい、殺しあいでしか社会形成できなかった約12,000年の時を経て、人類が今から約200年前に見いだした可能性の理路です。
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日本は市民社会というシステムを採用しています。
だから、その成員である医療者もまた市民社会のメンバーだということになります。
市民社会の根本ルール
医療者の働きぶりは、献身性と特殊性というキーワードで語られがちです。
患者さんは自らの生命と人生をかけていますから、医療者もときに人生をかける覚悟で仕事せざるをえません。
なので、ときに何らかのかたちで自分を犠牲にしないといけないこともあるでしょうし、品物やサービスを売る他の業種に比べると異なる特徴をもったものであるといえます。
だからといって、医療者は献身性と特殊性の尊重だけでいいのかというと、そんなことはありません。
市民社会では職業によってともなうルール(医療者の場合は献身性と特殊性)よりも、「自由の相互承認」の原理が根本的なルールとして位置づけられます。
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ぼくの理解で単純に言うと、自由の相互承認は、他者に不可逆的な迷惑をかけない限りにおいて、各人が生きたいように生きられるよう、相互に自由な存在であると認めあうことです。
これは市民社会で暮らす、すべての人に妥当する根本ルールです。
なので、医療者もこのルールを守る必要があります。
人生には色々な生き方がある
自由の相互承認を前提に考えると、当然のことながら、人生には色々な生き方があると承認する他ないということになります。
これはもちろん、医療者にも当てはまります。
医療者は倫理的に考えれば、研究への参加は義務です。
けど、その倫理を基礎づける原理から考えれば、それ以上に医療者といえども、人間として生きたいように生きられる自由を対等に担保する必要があるのです。
これは、市民社会である以上もっとも重視すべきポイントです。
確かに、医療者の「他者の健康と生活を守る」という仕事は献身性と特殊性という特徴があります。
けどもそれは、他者に不可逆的な迷惑をかけない限りにおいて、各人が生きたいように生きられるようお互いに自由な存在であると認めあうこと以上のルールではないのです。
だから、「医療者も人間ですから惰眠を貪ってよし、遊んでよしです」というところに、いったん行きつきます。
人生には色々な生き方があるけど、目標達成は必要です
ただし「他者に不可逆的な迷惑をかけない限り」という条件つき
もちろん、これは医療者に怠惰を進めているわけでは、まったくありません。
上述したように、市民社会の根本ルールは、「他者に不可逆的な迷惑をかけない限りにおいて」という条件がついています。
わかりやすく言えば、殺人、強盗、暴力、強姦などは禁止されることになります。
つまり、他者の人生、生活、健康を破壊したり、損害を与えたり、台無しにするのは、許されない行為なわけです。
医療の場合、患者さんは生命と人生がかかっており、医療者が手を抜くことにで害をもたらすことはダメです。
だから市民社会において、医療者が惰眠を貪ったり、遊ぶことによって、患者の健康と生活に被害を与えるのは、もちろん禁止されることになります。
惰眠を貪ったり、遊ぶためには努力が必要である
そう考えると、医療者が惰眠を貪ったり、遊ぶためには影で相当な努力が必要だということがわかります。
医療は日進月歩でして、2020年には73日で知識が倍増すると予想されています。
資料
つまり、学生時代にならったことや、数年前に学んだことは、いまこの時点で通用しない可能性があるのです。
そう考えると、医療者は常にアップデートし続けていないと、あっという間に取り残されてしまいます。
その被害を直に受けるのは、患者さんです。
生きたいように生きるには、患者さんに不可逆的な迷惑をかけないように研鑽を積み続けるしかないのです。
人生には色々な生き方があるけど、目標達成は必ずめざすべし
つまり、人生には色々な生き方がありますし、市民社会の根本ルールを踏まえても生きたいように生きればよいのですが、医療者という道を選んだ以上は他者の生命、人生、健康、生活を守るという目標は達成するために相当な努力が欠かせないと言えます。
もちろん、これは医療者に限局される話ではありません。
例えば、営業職の目標は売上増です。
営業職の人でも生きたいように生きるのは当然ですが、その職に就く限りにおいて、売上増という目標達成を目指さないわけにはいきません。
そうしないと、営業不信によって他者(顧客、経営者など)に不可逆的な迷惑をかける恐れがあるからです。
どんな人でも生きたいように生きる自由はあります。
けど、それは取り返しのつかない迷惑をかけない限りにおいてです。
なので、医療者は生きたいように生きればよいのですが、最低でも患者さんの生命、人生、健康、生活活に資するという目標達成を目指し続ける必要があると覚えておきましょう。
このような目標達成が重すぎて、仕事がつらくて働きたくない人は「仕事がつらくて働きたくない人はいったん逃げるべし【逃げ先はニート以外】」も参考にどうぞ。
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まとめ:人生には色々な生き方がありますが、目標達成は忘れずに!
本記事のポイントは以下の通りです。
ポイント
- 人生には色んな生き方があります
- ただし、職種に定められた目標達成は必要です
マッチョ人生以外の可能性を考えたい人の参考になればうれしいです。
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