
こんな方におすすめ
- 社会人から作業療法士になりたい
- 作業療法士になった後のことが知りたい
- 社会人におすすめの作業療法士養成コースが知りたい
社会人が作業療法士になると実現する可能性の未来
社会人経験者が作業療法士になると、高校から現役で作業療法士になった人と同じく、病院、施設などで働けるようになります。
また、作業療法士になった後に大学院へ進学し、修士号、博士号をとった後に、大学教員になって活躍している人もいます。
ぼくが前職で教えていた社会人経験者の中にも、実際にそういう人がいます。
このように、いったん社会人になった人が作業療法士になれば、自身の努力、運などによっていろんな未来を切り拓くことができるわけです。
以下の書籍は作業療法士を目指している人は必読です。
作業療法士を目指したいと思っている社会人は読み込んでおきましょう。
結論:社会人が作業療法士になるには夜間部がおすすめ
社会人が作業療法士を目指すならば夜間部がおすすめです。
「【受験】作業療法士になるためには専門学校、短大、大学のどこがおすすめ?」で説明したように、作業療法士を目指せるコースは大学、短大、専門学校があります。
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【受験】作業療法士になるためには専門学校、短大、大学のどこがおすすめ?
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しかし現状、大学、短大には夜間部はないので夜間部のある専門学校を選ぶことになります。
社会人経験者の学生はなかなか面白くて、ぼくも夜間部の専門学校で教えていた人たちとはよい思い出がいっぱいありますし、いまでもつながりのある人たちがいます。
ほんと特別の経験ができると思いますね。
夜間部のメリット
社会人には夜間部がおすすめの理由(メリット)は以下の通り。
メリット
- その①:働きながら学べる
- その②:他の社会人と一緒に学べる
- その③:モチベーションが維持しやすい
その①:働きながら学べる
一番のおすすめの理由は「働きながら学べる」です。
例えば日中は現職でそのまま働き、夜は作業療法を学ぶということができます。
人によっては、専門学校から病院や施設の事務やリハビリテーション助手の仕事を紹介してもらい、仕事と勉強を上手にリンクさせながら学ぶ人もいます。
昼間部に進学したらアルバイトぐらいしかできないですから、これは最大の利点です。
その②:他の社会人と一緒に学べる
夜間部に進学する人は昼間部に比べて社会人が多いです。
それに対して昼間部は高校から直に進学した人ばかりです。
社会人経験者が18歳にまじると浮きがちでして、精神的にしんどいことが多いようですが、同じ社会人同士ならばそういう問題はありません。
類似した背景をもつ者同士で励ましあいながら学べるのは、夜間部の利点ですね。
その③:モチベーションが維持しやすい
この利点は上記とも関連しますが、社会人同士で切磋琢磨できるのでモチベーションを維持しやすいです。
昼間は働きながら夜は学校で作業療法を学ぶ、という生活はなかなかハードです。
けど、そうした境遇でも頑張っている仲間を見ると、自分も頑張らなきゃと思ってふんばりが効きやすいです。
また昼間に働いていると「早く転職したい!」という気持ちも維持できるので勉強に身が入りやすいです。
夜間部のデメリット
ただし、以下のようなデメリットもあります。
デメリット
- その①:やっぱりハードゲームです
- その②:実習中は基本的に仕事できません
その①:やっぱりハードゲームです
夜間部の生活は昼は外で働き、夜は学校で学ぶが基本です。
しかも、作業療法士養成校で学ぶ内容は夜間部も昼間部も同じです。
昼間部で勉強だけしていてもヌルゲーにならないのに、仕事と勉強の両立が楽なわけがありません。
社会人が進学するにあたっては、リアルに仕事と勉強の両立をイメージしておくべしです。
その②:実習中は基本的に仕事できません
また、夜間部でも病院や施設の実習は昼間に行われます。
「夜の作業療法」というとなんだか艶めかしいですけど、実習でそれはないです。
評価実習は1ヶ月、臨床実習は4ヶ月あるいは6ヶ月あります。
その間、仕事はできないので、事前にしっかり学費と生活費を貯めておく必要があります。
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社会人が作業療法士を目指せる夜間部一覧
夜間部の作業療法士養成校は全国にいくつかあります。
ぼくは以前、社会医学技術学院という夜間部の専門学校で働いていました。
社会医学技術学院はわれわれの業界の中では伝統校でして、多くの優秀な人材を輩出していますから、かなりしっかりした教育を行っていると思いますので、個人的にはおすすめの専門学校です。
その他にも以下に示したように夜間部のある作業療法士養成校があります(2018/11/03現在)。
教育の質は専門学校によってバラツキがあります。
なので、作業療法士を目指している社会人の方は、ぜひオープンキャンパスや学校見学会などに足を運んでみてください。
夜間部のある専門学校一覧
社会人で作業療法士を目指す人のためのQ&A
良くある疑問は以下の通り。
良くある疑問
- その①:夜間部は仕事と両立できますか?
- その②:入学後の勉強は大変ですか?
- その③:就職で不利になりませんか?
- その④:受験勉強はどうしたらよいですか?
その①:夜間部は仕事と両立できますか?
多くの人は両立できているので大丈夫かと思います。
けど、中には途中でリタイア(退学)する人もいます。
なので、これはもう努力次第です。
その②:入学後の勉強は大変ですか?
夜間部も昼間部と同様の基準で作業療法を学びます。
昼間部で学生に専念している人でも、作業療法の勉強は量が多いので大変です。
だから、大変かと聞かれれば大変でしょうね、と答えることになりますが、社会人はやる気のある人が多いので大変さの中にも楽しさがあると思いますよ。
その③:就職で不利になりませんか?
夜間部だから就職に不利ということはないです。
また今のところ、作業療法士は基本的に足りておらず、就活戦線は売り手市場です。
就職が厳しくなるときは、夜間部も昼間部も同時にだと思います(それがいつになるかはわかりません。少なくともここ数年以内ということはないです)。
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その④:受験勉強はどうしたらよいですか?
入学試験があるので受験勉強は必要です。
科目試験は高校生が大学、短大、専門学校に進学する際に行うものと同様で大丈夫です。
ただ、社会人は高校で習った科目から随分離れているし、働きながら予備校に通うのも大変なことが多いです。
なので、具体的な受験対策としてはスマホなどで勉強できるツールを活用すると良いです。
有名なところでは「スタディサプリ」がありまして、無料で資料請求できるので取り寄せてみましょう。
面接試験は志望理由、仕事と学業の両立などについて聞かれますので、明瞭に説明できるようにしておきましょう。
まとめ
本記事は「社会人です。以前から転職を考えており、作業療法士を目指したいなぁと思っています。作業療法士になるには複数のコースがあり、どれがいいか迷っています。おすすめはありますか?」という疑問にお答えしました。
結論は「夜間部」がおすすめです。
その理由は以下の通りです。
メリット
- その①:働きながら学べる
- その②:他の社会人と一緒に学べる
- その③:モチベーションが維持しやすい
本記事が作業療法士を目指している社会人の皆さんに役立つようでしたらうれしいです。