こんにちは、京極真です。
先日、以下のTweetをしたところ、18,000人以上にリーチしました(2018/11/1現在)。
人間はそれぞれ固有の世界を生きているので、わかりあえないという状態がデフォルトです。そこで「自分にとって当たり前を押しつける人」と「自分にとっての当たり前は非常識かもしれないと配慮できる人」で寛容さが変わるわけで、できることなら後者の人と身近にいたほうが気持ちよく過ごせますよ。
— 京極真@らいすた副代表 (@MaKver2) 2018年10月22日
人間はそれぞれ固有の世界を生きているので、わかりあえないという状態がデフォルトです。そこで「自分にとって当たり前を押しつける人」と「自分にとっての当たり前は非常識かもしれないと配慮できる人」で寛容さが変わるわけで、できることなら後者の人と身近にいたほうが気持ちよく過ごせますよ。
証拠の画像は以下でして、インプレッション数が当該数字です。
これは「【解説】人生には色々な生き方がありますが、目標達成は忘れずに!」で紹介したTweetと同様に、横浜アリーナの収容人数よりも多くの人に読まれています(参考)。
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【解説】人生には色々な生き方がありますが、目標達成は忘れずに!
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ぼくのTweetにしてはわりと多くの人に届きましたので、この記事では上記のTweetを踏まえて、人付き合いが面倒な人とそうでない人の違いについて深掘りしていきます。
この記事を読めば、最終的にこころ楽しく生きるための人間関係の作り方のヒントがわかります。
少し前置きしておきますと、ぼくは人間関係のトラブルを研究しており、信念対立解明アプローチという対策も整備しつつあります。
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その関係上、人付き合いが面倒な人とそうでない人の違いは、わりとしっかりと構造化できていると思います。
本記事では体験談もまじえながら、両者の違いについてわかりやすくさくっと論じます。
人付き合いは面倒の背景にあること
「【買って損なし!】コミュニケーションを学べるおすすめ本【3冊+1】」でも論じたように、コミュニケーションの本質はだましだましでして、基本的に話しあってもわかりあえることはありません。
ぼくたちにできるのは、わかりあった気になることだけです。
それは、コミュニケーションが記号(言語、非言語)を媒介している以上避けられない結論です。
加えて、ぼくたちは各人が固有の人生を生きています。
これは別に難しい話ではありません。
ぼくはぼくの人生を、皆さんは皆さんの人生を生きており、それをさくっと交換することは絶対に不可能というだけの話です。
つまり、ぼくらは同じ時間、場所にいても独自の世界観の中で生きるしかありません。
なのに、それを交える方法であるコミュニケーションがわかりあった気になれるだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
これが、「人付き合いは面倒!」という事象の背景にある構図です。
これがわかると、人付き合いが面倒な人とそうでない人の特徴も理解しやすくなります。
人付き合いが面倒な人とそうでない人の特徴
さて、両者の特徴の一部について単純化して整理すると以下の通りです。
わかりやすく説明するためにあえて二元論的に論じていますが、実際には面倒な人の特徴を持つ場合でも面倒でない特徴をあわせもっていますし、その逆もまた然りです。
ただ、その色合いに濃淡がありまして、どちらかというと面倒でない人の特徴を持った人と人間関係を形成していくと、こころ楽しく生きやすくなります。
なので、思考の解説を読んで「この記事自体が二元論的やんけ!」というツッコミはなしでお願いします、笑。
面倒な人の特徴 | 面倒でない人の特徴 | |
行動 | 自分にとって当たり前を押しつける | 自分にとっての当たり前は非常識かもしれないと配慮できる |
思考 | 思考パターンが二元論である | 思考パターンが多元論である |
態度 | 非寛容である | 寛容である |
特徴①:行動
まず行動レベルからみると、人付き合いを面倒にしがちな人は、自分の常識は他者にも妥当すると過度に一般化している傾向にあります。
例えば、「手書きで書いた履歴書には心がこもっている。だけども、パソコンで書いた履歴書にはそれがない!」といって手書き以外の履歴書を認めない人がいました。
こうした人がいると、エントリーする人にとっても、一緒に働く人にとってもなかなか面倒です。
行動に融通性がなく、コミュニケーションを通してわかりあった気にすらなれないからです。
上述したように、ぼくたちは固有の生を生きているうえに、コミュニケーションの本質からして話しあってもわかりあえない、という構造のうちにあります。
なので本来は、自分にとって常識と感じちゃうことが、そのまま他者に妥当するかどうかわかりません。
この理路を行動に反映し、自分の常識は他者にとって非常識かもしれないと配慮できる人と付き合うのは、面倒なことにはなりにくいです。
理由は、各自にとっての固有の生を認めており、お互いが生きやすいように振る舞えるからです。
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特徴②:思考
上記とも関連するのですが、自分の常識を他者に押しつける人は、それを受け入れない他者に対して攻撃的になりがちです。
つまり、自分の常識を受け入れるかどうかで、人間関係を敵か味方かに整理してしまい、敵認定した者に対して攻撃を仕掛けるわけです。
例えば、ある人は自分の言うことを聞いてくれる人は味方、そうでない人は敵とみなして、前者に対して後者の悪口メールを送りまくっていました。
すると、周囲の人たちは疑心暗鬼に陥ってどんどん疲弊してきました。
人付き合いを面倒にする人には、このような二文法思考をとりがちであり、周囲を振りまわすという特徴があります。
他方、人付き合いをややこしくしない人は、そもそもの思考パターンが多元的です。
人間関係は敵か味方かで割りきれず、どんな相手でも信頼できるところもあれば、そうでないこともあると認識しているわけです。
そういう人は例えば、自分とは価値観があわない人とでも、うまく折りあいつけながら一緒にやっていくことができます。
なので、人間関係がややこしくなりにくいです。
この辺りの議論は「二分法思考から現象学的思考へ」を読むとさらに理解が深まるでしょう。
特徴③:態度
行動と思考によって、態度がある程度規定されていきます。
自分にとって当たり前を押しつけ、思考パターンが二元論の傾向が強い人は、非寛容な態度をとりがちです。
例えば、非寛容な人は、自分の常識を受け入れて、味方であると認識した人には優しいけど、ちょっとでも常識から外れたり、敵認定した相手には冷淡に振る舞うようになります。
この場合、思いやりに欠け、むごいこともすることがあるので、人間関係はややこしくなりがちです。
他方、自分にとっての当たり前は非常識かもしれないと配慮でき、思考パターンが多元論の傾向が強い人は、寛容な態度をとることが多いです。
例えば、寛容な人は、自分の常識が通じない相手でも、それぞれ生きたいように生きる自由があるから、お互いにいろいろあるよねというように奥行きのある態度をとりやすいです。
この場合、他者に対してほどほどに思いやりある関わりができるので、ある程度は人間関係もまろやかになりがちです。
以上の議論は「【結論】社会人に求められる最も基本的なマナー【研究者が語る】」も参考に読むとさらに理解しやすいと思います。
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こころ楽しく生きたいなら、人付き合いが面倒でない特徴をもつ人と過ごしましょう
面倒な人とそうでない人の特徴は、人によってその色合いに濃淡があります。
つまり、同じ人でも場合が変われば非寛容になったり、寛容にふるまったりすることがあります。
だけども、個人に特徴的な傾向というのはあるものです。
なので、こころ楽しく生きたいなら、面倒でない人の特徴をもった方と人間関係を作っていくとよいです。
面倒な人の特徴が傾向として強い場合、一見するとたいへん魅力的でパワフルに見えます。
けど、よくよく観察したらいつも周囲に不平不満をぶちまけて、振りまわしていることが多いのでだいたい察知できるものです。
なので、その傾向が強そうだなぁと思ったら、少し距離感を遠目にしておくと生活防衛しやすいです。
人生は1回しかないですから、できれば面倒でない人と楽しくやっていきましょう。
こうした観点は以下の本でも詳しく書かれているので参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、面倒な人とそうでない人の特徴を整理しました。
人付き合いを面倒にしたくなければ、以下の特徴を持つ人と付き合っていくとよいです。
特徴
- 自分にとっての当たり前は非常識かもしれないと配慮できる
- 思考パターンが多元論である
- 寛容である
どうしても面倒な人と付き合わないといけないときは、わりとストレスがたまります。
その場合、消耗しないようにストレス解消法を取りいれるようにしてください。
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本記事はこころ楽しく生きるためのヒントになればうれしいです。
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