
本記事の内容
- 既成概念とは、マジョリティーの先入観です
- 既成概念は生き方の多様性を奪います
- 既成概念に当てはめて、つらい人生にならないようにするコツ【対処法は3つ】
【悲報】既成概念に当てはめると、つらい人生になる
既成概念とは、マジョリティーの先入観です
既成概念=ステレオタイプとは、マジョリティーに受け入れられている思い込みです。
つまり、これは社会で広く受け入れられている暗黙のルールのようなもので、多くの人にとっては生まれたときから決まっている規範です。
具体的に言うと、既成概念の例は以下の通りです。
既成概念の例
- 血液型がO型の人はおおらかな性格だ
- 男性はたくましくないといけない
- 男なら家族を養うべきだ
- 女性が家事して当たり前だ
- 女性が社会で活躍すると可愛くない
- 年頃なんだから結婚しなさい
- 適齢期で子供を産むべきだ
- これからの時代は新しい生き方を推奨すべきだ などなど
このように、既成概念は多くの人が常識として受け入れている先入観を意味します。
既成概念は生き方の多様性を奪います
既成概念は、それに対していかなる疑問ももたずに生活できる限りにおいて、特に問題になることはありません。
例えば、「男性はたくましくあるべきだ」という既成概念にしたがって、男らしくたくましい人生を歩むことができれば、本人にとっては極めて幸せなはずです。
同じく、「家事は女性が行うべきだ」というステレオタイプな考え方に何ら疑問を感じず、女らしく家事に専念することができるならば、本人にとっては理想的な人生であるでしょう。
ところが、既成概念は生き方の多様性を奪うというデメリットがあります。
例えば、「男なら家族を養うべきだ」という既成概念は、ニートとして生きる男性の生を否定する契機をもちます。
だって、これは「男=家族の扶養」という価値観を全面に押し出すものでして、ニートの男性はその価値観を実質化できませんから、この既成概念を前提にする限りにおいてその生を正当化することはできないからです。
同じく、「年頃なんだから結婚しなさい」という既成概念は、独身でキャリア形成に専念するお年頃の方々の生を否定する力動をもちます。
なぜなら、これは「適齢期に結婚」という価値観を振りかざしていますから、そこに価値を見いだせない人たちの価値観を妥当化できないからです。
このように、既成概念はそれにしたがわない生を否定するので、結局のところ生き方の多様性を奪うことになるのです。
狩猟採取社会だった頃は、ほとんどの人は同じライフスタイルだったので、既成概念にしたがって生きていればよかったはずです。
けども、農業革命で農耕社会になっていろんな役割が生じるようになり、さらに産業革命以降は多様なライフスタイルが可能になったので、既成概念は思考停止以外にあまりメリットがないと言えます。
思考停止はある意味で楽に生きられるので、それに何ら疑問をもたない人は幸せでしょう。
けど、現代は生き方の多様性が前提にあるわけで、既成概念に自身を当てはめると生き方の多様性が奪われて、結局のところつらい人生になりやすいわけです。
既成概念に当てはめて、つらい人生にならないようにするコツ【対処法は3つ】
以上、論じたように、既成概念に当てはめると、つらい人生になるものです。
ではどうしたらそうした事態を回避できるでしょうか。
本記事では以下の3つの対処法について解説します。
3つの対処法
- その①:既成概念は思い込みだと気づく
- その②:自分自身に既成概念を押しつけない
- その③:自ら納得できる規範にしたがって生きる
その①:既成概念は思い込みだと気づく
とても重要なことですけど、既成概念はマジョリティーによって共有されているとはいえ、それは単なる思い込みに過ぎないと理解することが、最初の対処法になります。
例えば、「これからの時代は新しい生き方を推奨すべきだ」という既成概念がありますけども、これってそう感じちゃっている人にとっては正しいことなのかもしれませんが、そこに存在論的根拠はまったくありません。
まったくないんですよ。
つまり、そう感じちゃっている人にとっては気の利いた考え方かもしれませんが、ただの思い込み以外に何ものでもないです。
既成概念を壊すには、まずそう気づく必要があります。
その②:自分自身に既成概念を押しつけない
ただし、既成概念はマジョリティーによって共有されています。
なので、あなたが既成概念=思い込みであると気づいても、それは現に機能しています。
すると、あの手この手であなたの思考を侵食し、あなた自らが自身の生き方の多様性を奪う方向に生を縛ることが起こりえます。
そうした事態を回避するためには、少なくとも自分自身の生を既成概念で縛らないように注意する必要があります。
「男性はたくましくないといけない」という既成概念で、自分自身の生を縛らない。
「女性が社会で活躍すると可愛くない」という既成概念で、自らの手で自身の生を束縛しない。
そう思いさだめるようにしましょう。
その③:自ら納得できるルールにしたがって生きる
では、どのようなルールにしたがって生きればよいかというと、適当に社会(常識、法律)と妥協しながら自分なりにルールを見いだして生きていくほかありません。
最も安直な生き方は既成概念にしたがって生きることです。
これは何も考えなくてもよいので、既成概念に何ら疑問をもたずに生きられる人は幸せでしょう。
けど、現代の生は多様性を抜きに考えることができないので、よほど思考停止状態でなければ既成概念にしたがって生きるのはつらいものです。
しかし、何もルールがないというのも生きにくくなります。
なので、自分でしっかり考え抜いて心楽しく生きるためのルールを決めるしかないわけです。
例えば、「私は男だけども、か弱く生きる方が自分らしい」と思うならば、「男性はたくましくないといけない」という既成概念なんか無視してか弱く生きれば良いのです。
もちろん、「男性はたくましくないといけない」という既成概念が前提にあると、か弱く生きることによってバカにされるなどの代償を払うかもしれませんが、自分で納得したうえで生き方を選択しているならスルーできるものでしょう。
結局、自分の人生を心楽しく生きるには、自分で納得できるルールを考えだして、それにしたがって生きるしかないのですから。
まとめ:【悲報】既成概念に当てはめると、つらい人生になる【対処法は3つ】
本記事では「ステレオタイプな考え方を押しつけらるとつらいです。一理あるとは思うので、それにしたがったほうがいいのかと思うのですが、でもしんどいです。どうしたらよいでしょうか」という疑問にお答えしました。
本記事で解説した対処法は以下の3つです。
3つの対処法
- その①:既成概念は思い込みだと気づく
- その②:自分自身に既成概念を押しつけない
- その③:自ら納得できる規範にしたがって生きる
既成概念は思考停止状態の人にとっては心地よいかもしれませんが、基本的にこれは生き方の多様性を奪うというデメリットがあります。
上記の3つの対処法をヒントに、少しでも心楽しく生きられるようでしたらうれしいです。
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