
本記事の内容
- 不安のない人生なんてない
- 不安のない人生はないけども、不安を減らすことはできる【対策は5つ】
- 不安のない人生を少しでも送りたい人におすすめの本
不安のない人生なんてない
結論から言うと、不安のない人生なんてありません。
人間ならば誰しも大なり小なり、何らかの不安を抱えながら生きています。
理由は、ぼくら人間には物事の良い面よりも悪い面に気づきやすい性質があるからです。
つまり、良い出来事よりも悪い出来事が目につきます。
ぼくらには将来を悪く見積もる傾向があるんです。
なので、自分の人生も不安を覚えやすいわけです。
特に日本社会は現時点において、高齢化と人口減という難題を抱えているほとんど唯一の先進国でして、将来は明るいと判断する材料がとても乏しいです。
高齢化は他の先進国でも進んでいますが、日本ほど急速に人口減を体験している社会はありません。
高齢化と人口減が進むと、デフレが進行するので経済規模の縮小が避けられません。
つまり、現時点の社会情勢を前提にする限りにおいて、日本社会の全体の将来の見通しはたいへん暗いわけです。
ぼくらはそういう社会の中で生活を営んでいるわけですから、自身の人生の未来を悪く見積もってしまっても不思議じゃないですし、むしろ人間の認知特性を考えると自然なことかもしれません。
ぼくらは物事の良い面よりも悪い面に気づきやすい性質があるわけでして、日本社会の特殊事情とあわせて人生に不安を感じやすい条件が整っていると言えるのです。
不安のない人生はないけども、不安を減らすことはできる【対策は5つ】
繰り返しますが、不安のない人生はありません。
けど、いくばくかの工夫によって不安を減らすことはできます。
本記事で解説する対策は以下の通りです。
不安を減らす対策
- その①:安心よりも不安の方が増幅しやすいと知っておこう
- その②:世界は全体として良い方向に向かっている事実を理解しよう
- その③:人生ゲームのルールを理解しよう
- その④:いまやっていることに集中しよう
- その⑤:人生はいくらでもやり直せると理解しよう など
その①:安心よりも不安の方が増幅しやすいと知っておこう
上述したように、ぼくたちは物事の良い面よりも悪い面に気づきやすい性質があります。
これは、危険を避けることによって生存確率を高める本能みたいなものでして、普通に過ごしているとどうしてもそうなりがちです。
なので、人生に安心よりも不安を強く感じたら「自身が感じている不安は、実際の心配事よりも大きくなっているだけかもしれない」と言い聞かせるとよいです。
自身が想像しているほど、実際には悪いことは起こっていないかもしれません。
その②:世界は全体として良い方向に向かっている事実を理解しよう
また、将来の人生の不安は想像力をかきたてますので、事実にしっかりフォーカスする必要があります。
「FACTFULNESS」という話題の本で紹介されていましたが、事実に着目すると世界は全体として良い方向に向かい続けていることがわかります。
もちろん、マクロとミクロは必ずしも相関しませんので、世界は良い方向に向かっているけども、あなた個人は悪い方向に向かっている、ということはわりと普通に起こりえます。
だけども、世界全体・社会全体がオワコンだというのは、想像力の産物に過ぎないという気づきは人生の不安を軽減してくれるものです。
その③:人生ゲームのルールを理解しよう
人生の不安を減らすには、ぼくたちが否応なしに参加している人生ゲームのルールである資本主義を理解するとよいです。
資本主義の目的は、資本家がぼくたち労働者から搾り取ることによって利益を拡大していくというものですが、実のところそのゲームは進行中に社会の混乱(不況や恐慌など)を避けて通れないようにできています。
なので、人生の将来に不安を覚えるような悪い出来事があったとしても、そもそもの人生ゲームが安心と不安を生みだす設定になっていると理解しておくとよいです。
それによって、利益追求で安心を増やしつつ、社会混乱の備えも同時に進めるといった現実的な対策が可能になります。
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その④:いまやっていることに集中しよう
将来の人生の不安は、まだ起こっていない出来事に対するものです。
それを払拭するためには、現に起こっていない出来事を想像することなく、いま実際にやっていることに集中することがとても大切です。
現にいまやっていることで成果を出していけば、将来もよくなるわけですから不安を感じたらいま自分がやっていることにしっかり注意を向けるべきです。
どんな将来もいまの積み重ねによって実現するのですから、まだ起こっていない出来事を気に病む暇があるならば、自分がいまやっていることで最善を尽くしましょう。
その⑤:人生はいくらでもやり直せると理解しよう
これは人生ゲームのルールとも関連するのですが、資本主義は最善を尽くしても混乱(不況や恐慌など)がやってくるので、実のところわりと社会全体としてやり直しやすい仕組みになっています。
失敗したときに再チャレンジできる仕組みがないと、一度の混乱で全体がオワコンになりかねないからです。
もちろん、マクロとミクロは相関しないので、社会全体としては再生できても、個人はマジでオワコンということはわりと起こりえます。
でも、うまくサバイブしていけば、たとえ将来の人生の不安が的中しても、もしかしたら再起できる可能性があると知っておくとある種の希望になるじゃないですか。
不安のない人生を少しでも送りたい人におすすめの本
不安のない人生を少しでも送りたい人におすすめの本は以下の通りです。
おすすめ
- FACTFULNESS
- 日本人の勝算
- 超入門 資本論
FACTFULNESS
事実に基づいて世界を理解する必要性が理解できる本です。
多くの人は世界を悪い方向に理解しがちですが、事実に照らし合わせると世界は全体として良い方向に動いていることがわかります。
想像力で人生の不安をかきたてても、良いことは特にないので本署で事実に基づいた世界理解の方法を学ぶべしです。
日本人の勝算
事実に基づきながら、日本社会の難題を整理し、対策を示した本です。
世界全体というマクロな視点でみると良い方向に進んでいますが、日本社会というメゾな視点でみると悪い要素しかみあたりません。
そうした中でどう個人として対策し、日本社会のパラダイムシフトを模索していくのか、を本署で考えることができます。
超入門 資本論
日本社会に生きる人々は否応なしに資本主義という人生ゲームに参加しています。
資本主義を理解すると、人生の将来の不安への対策につなげることができます。
資本主義は資本論で説き明かされていますが、かなりの大著なので平易な解説書から入った方がよく、本署は入門書としてわりとオススメです。
その他の資本論関連のおすすめ本は以下にまとめていますので、興味ある人はぜひどうぞ。
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まとめ:不安のない人生なんてない
本記事では「日本社会は高齢化と人口減でオワコンなので将来が不安です。不安のない人生を送るにはどうしたらいいですか」という疑問にお答えしました。
結論を言うと、不安のない人生なんてありませんので、不安を前提にしつつ少しでもそれを軽減できる対策を実行するしかないです。
なお、将来の人生に不安を感じる人は以下の記事もあわせて読むと、より具体的な対策を実行できると思いますのでぜひお読みください。
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