
こんな方におすすめ
- コミュニケーションがうまくできない
- どうしたらいいか悩んでいる
コミュニケーションがうまくできないのは当たり前です
原因は記号の曖昧さです
コミュニケーションがうまくできないと感じるのは
あなただけではない
です。
大なり小なり、誰でもコミュニケーションの難しさを感じています。
理由はコミュニケーションの中核である
記号の曖昧さ
にあります。
記号は言語(バーバル)と身体(ノンバーバル)にざっくり区別することができます。
文字や音声で「さよなら」と表せば言語的コミュニケーション、手を振って「さよなら」を表せば、非言語的コミュニケーションです。
通常は、このどちらも使ってコミュニケーションしますが、いずれにおいても「記号」を抜きには成り立ちません。
やっかいなことに「記号」は原理的にめちゃくちゃ曖昧なので、それを通じてしかできないコミュニケーションに困難さがともなうのです。
褒め言葉が悪口になった件
ぼくは大阪市西淀川区というじゃりン子チエが出てきそうな下町で育ちました。
そこでは「アホ」は「面白い」という意味があって、大阪文化では「面白い=人気者」という意味ですから、「アホ」は褒め言葉でした。
勉強ができなくても、スポーツが苦手でも、ブサイクでも、「アホ=面白い」なら人気者になれる!
そういう文化だったので、みなアホなことばかりしていました。
だから、ぼくも「アホ」と言われると嬉しかったし、友達に「お前、アホやのぉ!」というのは羨望の意味すらこもった褒め言葉でした。
ところが、社会人になって大学院に行くために、東京に引っ越したところ、これが単なる悪口に早替わりしちゃいました。
向こうでできた知人に「めっちゃアホやん!」と笑いながら言ったら、軽く怒られました。
「京極くん、それは単なる悪口ですよ」と。
新幹線で数時間移動しただけで、褒め言葉が悪口に変わるというのは、なかなか衝撃でしたね。
「アホ(ぼくの子供の頃の文化では面白い人気者の意味)」の称号が欲しくて、人を笑わせることに意味を見出す文化で育ったぼくからしたら、「根暗なやっちゃなぁ」としか思えなかったですけども、笑。
しかしその後、信念対立解明アプローチというコミュニケーションスキルを開発するにあたって、「記号とは何か」をかなり詰めて考え抜くことになり、その意味を理解することになったわけです。
記号は原理的に曖昧

「原理的に曖昧」というのは、ただの「曖昧」とはまったく違います。
これの意味は
人間はどうやってもそれを厳密にできない
ということです。
いくら言葉を尽くしても、どれほど精緻に論じ上げても、記号の曖昧さから逃れることは
不可能
という意味です。
だから、あなたが誰かと「仕事」について話していても、厳密に言えば何について話しているかはわからないんです。
話が通じたと思っても、そう思っているだけで、本当に通じたかどうかはよくわからない。
コミュニケーションとは記号を媒介せざるを得ない以上、そういうものだと思っておけばOKです。
この辺りの事情は以下の2冊を読むと理解できますので、詳しく知りたい人はぜひどうぞ。
コミュニケーションは「うまくできない」
コミュニケーションがうまくできない場合にはどうすればいいのか?
うまくできると思ったらダメ

記号の曖昧さという原理的限界がある以上、コミュニケーションは
うまくできる
と思ったらダメです。
これは本来的に「うまくできない」ものなのに、「うまくできる」と前提すると、挫折ばかりになるので苦手意識ばかり募るからです。
そうなると、本当は苦しまなくてもいいところで苦しむことになりますから、人生が無駄に消耗していきます。
だから、大前提としてコミュニケーションは
うまくできない
って思っておけばOK。
記号が曖昧でもコミュニケーションは成立する
そういうと
コミュニケーション自体が成立しないのではないか?
と疑問に思う人がいます。
けど、大丈夫なんです。
コミュニケーションは
記号の使い方が同型であれば成立する
からです。
例えば、にゃんたは「犬」という記号を都合のいい恋人を表すものとして使っていたとします。
他方、ぶーさんは「犬」を毛の生えた四つ足歩行の動物を表す記号として使っているとしましょう。
そんな二人が以下のような会話をしました。




こんな感じで、記号の意味はとても曖昧で、ぜんぜん違う事象を念頭においていても、記号の使い方が同型ならコミュニケーションは成立しちゃいます。
もし、この後で「何か違うこと話している」と思ったら、お互いに確かめ合っていけばいいわけです。
そうすると記号のズレを埋めていけるので、次第に本当に同じことについて話しているかどうかは確かめようがないけども、記号の使い方の同型性の強度は上がっていくので、コミュニケーションは破綻しません。
なので、記号が原理的に曖昧でも、コミュニケーションの成立はぜんぜんできるわけです。
曖昧なものだからうまくできないって思い悩むのはやめよう
コミュニケーションは誰もうまくできているわけではなく
多くの人はうまくできていると信憑しているだけ
です。
みなさん記号の使い方の同型性からそう思い込んでいるだけで、本当にうまくいっているかどうかは誰にもわからないんです。
そんなあやふやな話あるか、、、と思うかもですが、それでコミュニケーションは成り立ってしまうので、別に問題ないんです。
「コミュニケーションがうまくできない」と思い込んでいると、オドオドしたり、緊張でずれたりして
記号の使い方の同型性を担保できなくなる
ので、自他ともにコミュニケーションが苦手な人だという信憑がとりつきます。
そうなると、誰もうまくできていないのに、さらに自分だけがうまくできなくなるから、ドツボにハマるわけです。
なので、コミュニケーションがうまくできないと悩んでいる人は、それは当たり前の話で特別なことではないと思い定めて、もう少しリラックスしながらコミュニケーションすると記号の使い方の同型性から外れにくくなって、気づいたら自信を取り戻せているかもですよ。
まとめ:コミュニケーションがうまくできないのは当たり前です

結論を言うと、コミュニケーションがうまくできないのは当たり前なんですよね。
思い悩むとドツボにハマるだけなので、あまりジクジク考えないようにしましょう。
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