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【スルーする】問題は深刻に受け止めずに軽くかわそう

Makoto KYOUGOKU
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京極真
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本記事では「人生山あり谷ありでしんどいです。どうしたらもっと楽に生きられますか?」という疑問にお応えします

また、仕事や人間関係などについてのお悩みについて書いた記事を以下にまとめています。

お困りの方は以下の記事を参考にしてください。

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問題を深刻に受け止めるとしんどいだけ

問題は深刻に受け止めからといって、解決できたり、解消できたりするものではありません。

むしろ、問題は深刻に受け止めるとしんどいだけで、疲労感や消耗感などのストレスしか残りません。

また、問題を深刻に受け止めすぎると、ストレスで視野が狭くなって、問題解決や問題解消は遠のきます。

これは、信念対立解明アプローチ研究で得られた教訓のひとつです。

問題は深刻に受け止めるのみではなく、しんどいときはできる限りスルーしたらよいのです。

スルーするとは、聞きながす、受けながすことです。

しかし、スルーしろといわれても、問題を深刻に受け止めることになれた人は難しいものです。

では、どうしたらスルーできるようになるか。

スルーするコツ

では、どーしたらスルーできるか。

コツはいくつかあって、そのうち3つ挙げると以下のような感じ。

  • マインドフルな状態になる
  • 相対化する
  • 原理的に思考する

これらは、しんどいときでもサバイブする哲学的実践論である信念対立解明アプローチにも取りいれているコツです。

スルーする方法:マインドフルな状態になる

マインドフルな状態とは、いまこの瞬間に意識を向けていることです。

つまり、皆さんがいま感じている現象(立ち現れ)に集中し、それを感じるままに感じる状態です。

五感を解放して、五感で現象を感じとり、そのままそれを味わう。

マインドフルな状態に入ることができれば、例えば、ストレスが軽減される、仕事の生産性が上がる、感情のコントロールができる、感情的な判断ミスをしなくなる、思いやりの気持ちが育つ、チームワークが向上する、アイデアが湧く、想像力が高まる、などの効果が期待できます。

つまり、この状態になれば感情コントロールができるので、スルーすることができやすくなるわけです。

マインドフルな状態を作る代表的な練習法として、呼吸法があります。

呼吸法といっても特別なことは何もなく、息を吸って吐いてする感覚を丁寧に味わうだけです。

スルーする方法:相対化する

絶対に間違っている、とか、絶対に正しい、などの考え方はいったん脇において、間違いも正しいも立場によって変わるよね、という感度を基底におくのです。

すると、考え方や感じ方は人それぞれ違うから、問題を重く受け止めたり、軽く受け止めたりするのではなく、さらっとスルーしちゃいましょうという感度を養いやすくなります。

そーゆーと無責任な印象を受けるかもしれませんが、そーではないのです。

むしろ深刻に受け止めすぎて、ストレスで問題解消力・問題解決力が低下し、事態がややこしくなることを放置する方が無責任です。

人生は山あり谷ありです。

華麗にスルーしながらサバイブしましょう。

スルーする方法:原理的に思考する

原理的思考とは、できるだけ疑いの余地のない理路をたどっていくような考え方です。

上記の例で言うと、原理的に考える限りにおいて、考え方が間違っているかどうかは、その人の関心や置かれている状況によって規定されます。

例えば、職場の同僚から「(クライエント中心の実践を重視しすぎる)あなたの考え方は間違っている!」と批判されたとしましょう。

すると、多くの人は「なにぬかしとんねん!」と腹が立ったり、「どこが間違っているんだろう?」と不安になったりするものです。

これに対して原理的に考えると、例えば、クライエント中心の実践という考え方は、クライエントが自己決定できる状態であり、その人の生活の再構築を支援したいという関心があれば、おそらく正しいです。

しかし、クライエントが意識不明という状況であり、とにもかくにも救命しなければならないという関心があれば、おそらく正しいとは言いがたくなります。

このように、原理的に考えると、考え方を批判されても、その背景にある関心や状況を掘り出すことによって、不必要に恐れたり不安になったりすることなく、受け流すことができるようになります。

信念対立解明アプローチはそのための理論と技術を備えています。

反応しやすいひとは信念対立解明アプローチでスルー力を高めましょう。

スルーする方法を活かす考え方の例

スルーする方法を活かす:忙しい場合

現行のシステム上、仕事がなくなると飯が食えず、生きていけなくなるので、仕事はあった方がよいです。

しかし、仕事が忙しすぎるのは考えものです。

上手に多忙な状態をコントロールしないと、身も心も消耗し尽くしてしまうからです。

「忙しいという漢字は、心を亡くす」という意味です。

けど、今の時代、ヘタしたら多忙で命を亡くします。

だから、忙しいの意味はもうちょい重い。

では、どーしたら身も心も消耗するリスクを解消しながら忙しく働き続けるか。

結論を言えば、スルーするとよいのではないかと考えています。

具体的には、こうです。

例えば、〆切の迫った仕事があると無理しちゃいがちです。

けど、死んだら身も蓋もないので、しんどかったらスルーする。

仕事がたまってくると、過剰に頑張ってしまいがち。

けど、バーンアウトしたら元も子もないので、積極的にスルーする。

すると、そんな態度で働いていると信用を失うかもと感じがちです。

けど、そーゆーこと気にしだしたらキリがないので、これもスルーする。

ただし、スルー力の発揮には適当なタイミングで加減をつける必要があります。

それを見誤ると、生活自体が破綻しかねません。

そんなこと言われると、スルーしにくいですって??

そーゆーこと気にしたら何もできないので、スルーしたらよいじゃないですか。

やるべきことはやりつつ、よい意味でテキトーにスルーするようにしましょう。

スルーする方法を活かす:嫌なことがある場合

もう一つの例示です。

人生は短いですが、良いことも悪いことも、いろいろ起こるものです。

多くの人は「楽しく生きて死にたい」と思っています。

なのに、想定外の批判を受けたり、真面目にやっているのに思わぬ失敗したり、自分の力ではどーしようもない災難に見舞われたり、それはまぁいろいろあるわけです。

そういう人生を生きぬくためには、悪い出来事にいちいち「反応しない」ようにすることが大切になってきます。

つまり、嫌なことや悪いことが起きたときは、本記事で論じているように、いつもそれを真っ正面から受け止めず、ときどきあえて積極的にスルーするのです。

例えば、同僚から影で悪口言われていると知ったときに、「なにか悪いことしたかな?」とか「どうして嫌われたのだろうか?」などと考えずに、「へぇ。いろんな考え方があるのね」とそのまま流したらよいのです。

あるいは、仕事でミスをしたら、「まぁそーゆーこともあるやろ」とスルーしてみるわけです。

あえて積極的にスルーするためには、例えば、立場が変われば受け取り方は変わるという視点を採用するとよいです。

具体的にいうと、例えば営業で失敗したら、それを経済的な損失と受け取るか、次へのステップと受け取るかは立場によって変わる、と考えるのです。

経営という立場から考えると営業がうまくいかないことは、前者として受け止められるでしょう。

他方、成長という立場から考えると、失敗を教訓にしたらよいので、後者として受け止められるはずです。

このように、物事の意味や価値は立場によって変わるという感度がしっかりあると、悪い出来事が起こったときにときどきあえて積極的にスルーしやすくなります。

もちろん、常にスルーしていると、誰からも相手にされなくなるかもしれないので、テキトーにさじ加減を調整しながらやるしかありませんね。

とまれ、しんどいことが起こりすぎてつらいときは、とりあえずスルーしちゃいましょう。

まとめ:【スルーする】問題は深刻に受け止めずに軽くかわそう

本記事では「人生山あり谷ありでしんどいです。どうしたらもっと楽に生きられますか?」という疑問にお応えしました。

しんどいときは問題を正面から受け止めるだけでなく、上手にスルーするようにしましょうね。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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