効果的な本の読み方【入門・初級・中級・上級・プロの方法を解説】

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きょうごく
本記事では「本を読みたいのですが、よい方法はありますか?」という疑問にお答えします

本記事のポイント

  • 入門→初級→中級→上級→プロで理解の質が向上します
  • 自分のレベルにあった読み方ができるようになりましょう

ぼくの感覚でいうと、効果的な本の読み方は入門、初級、中級、上級、プロでにわけると理解しやすいです。

この分類に存在論的根拠はなく、ただただ便宜的にわけたものに過ぎません。

また、この記事でいう効果的とは、読んだ本の内容を理解できる程度を表します。

そして、入門→初級→中級→上級→プロで理解の質が向上するというイメージです。

以下では、そのフレームにそってさくっと解説します。

あっ、速読については以下の記事をご覧ください。

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効果的な本の読み方:入門レベル

入門レベルは読書習慣がない人が目指すとよいです。

「読書ムリゲー!」という人は、とりあえず興味・関心をもてる本をさくっと読みましょう

さくっと読むとは、「難しい」と感じるところは流し読みし、パッとみてわかるところを中心につまみ読みするという意味です。

もともと読書習慣がない状態なので、難しいと感じちゃうところで変に頑張ると挫折します。

それでは元の木阿弥です。

入門レベルでは、興味・関心のある本の理解できるところを中心に読み、楽しい読書体験を積み重ねて読書習慣を構築していくことに徹しましょう。

注意ポイント

  • 難しいところは読み飛ばす!
  • 楽しい読書体験を積み重ねよう!

効果的な本の読み方:初級レベル

本を読むことが日常の一部になったら、初級レベルの読み方を行います。

初級レベルでは入門レベルから一歩進んで、さくっと理解できるところだけでなく、「難しい!」と感じちゃったところにも踏み込んでいきます

その際、大切なことは、難しいところを1回で理解しようとしないことです。

一度の読書で難度の高い文章を理解しようと頑張ると、ほぼ確実に学習性無力感に陥って挫折します。

理解し難いところは知らないところなわけで、それを1回で知ろうとしてもわかるわけないからです。

なので、難しいところは無理せず、何度も繰り返し読み重ねることによって、徐々に理解していくとよいです。

注意ポイント

  • 難しいところは何回も繰り返して読もう!
  • 理解は徐々に深めるイメージで。

効果的な本の読み方:中級レベル

初級レベルができるようになったら、次は中級レベルの読み方を目指します。

中級レベルでは、その本で繰り返しでてくる重要な概念の意味を詳しく調べていきます

例えば、「アホアホマン」という概念がたびたびでてくるようでしたら、それはどのような意味の概念であり、どのように使用されているのか、を調べながら読んでみるのです。

調べ方の例としては、Googleでその概念を検索し、意味や歴史を調べていくとよいです。

ただし、一般の辞書的な意味と書籍で使用している意味が違う場合があります。

「あれ?なんか意味が違うかも」と感じたら、書籍で使用している意味を尊重しながら読み進めていくと、その本の内側から理解しやすいです。

注意ポイント

  • 重要な概念の意味や歴史を調べよう
  • 概念の意味は本独特の用法がある場合があるので、その可能性があるときは本独特の用法を尊重しよう

効果的な本の読み方:上級レベル

中級レベルの読み方ができるようになれば、次は上級レベルを目指します。

上級レベルは本がどのような背景のもとで書かれたのかを調べながら読んでいきます。

背景には社会、文化、経済、時代、哲学などが含まれます

例えば、サルトルの「存在と無」という名著は、第二次世界大戦中にフランスがドイツに占領されている時代に誕生しました。

こういう背景を調べながら読むと、そうでない場合に比べて「存在と無」で展開された議論の意味をさらに深く理解できるようになります。

上級レベルでは、概念の意味や歴史を調べるだけでなく、その本の背景を調べながら読むことによって、さらに強く深く理解していくのです。

また、上級レベルになると、本の内容を素直に受け取るだけではいけません。

著者の関心をふまえたうえで、その内容に問題はないのかを検討するのです。

その検討は論証過程だけでなく、目的・方法・結果・結論の妥当性を問うということもやっていきます。

ただし、独りよがりな検討は理解を阻むだけなので、クールに吟味するようにしましょう。

注意ポイント

  • 本を読むときは、その背景(社会、文化、経済、時代、哲学など)を調べることです
  • 本の内容に対してクールに批判的に吟味しましょう

効果的な本の読み方:プロレベル

上級レベルの読み方ができるようになれば、次に目指すはプロレベルです。

この段階では、その本を書いた著者が用した文献に加えて、恐らく読んでいるであろうと推測される文献も読みながら当該図書を読み解いていきます

例えば、プラグマティズム関連の文献を読むときは、パースが愛読したという「純粋理性批判」やプラグマティズムの格率につながる「実践理性批判」などもあわせて読むのです。

それによって、当該書籍の内容をさらに深く理解できるようになります。

プロレベルでは、本の周辺知識も一緒に読み解くことによって、上級レベルよりも広く深く理解していくのです。

また、この段階では批判的吟味するだけでなく、著者の主張を踏まえたうえで、どのような目的のもとでいかなる方法によってどう議論していけば、著者よりも強く深く議論を展開していけるかを検討していきます。

つまり、プロレベルでは本の内容をいったん引き受けたうえで、よりよい議論の展開を検討し、その可能性をひらいていくわけです。

ただし、上級レベルと同様に、独りよがりな検討は議論を阻むので、クールな議論を行うようにしましょう。

注意ポイント

  • 本を読むときは、その著者に影響を与えた文献もまとめて読もう
  • 著者よりもよりよい議論ができないかを検討しよう

まとめ

本記事では「本を読みたいのですが、よい方法はありますか?」という疑問にお答えしました。

自身のレベルを踏まえて、それに適した読み方を目指しましょう。

 

 

 

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