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【厳選】哲学まとめおすすめ本3冊【ソクラテス以前のギリシア哲学】

京極真
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本記事では「ソクラテス以前のギリシア哲学について勉強したいです。おすすめの本はありますか?」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • ソクラテス以前の哲学について興味がある
  • ソクラテス以前の哲学を学べるおすすめ本を教えてほしい
  • ソクラテス以前の哲学を学ぶメリットを知りたい

哲学まとめおすすめ本3冊

ソクラテス以前の哲学を学べるおすすめ本は以下の3冊です。

おすすめ本
  • その①:ソクラテス以前哲学者断片集
  • その②:初期ギリシア哲学断片集
  • その③:ソクラテス以前の哲学者

哲学まとめおすすめ本その①:ソクラテス以前哲学者断片集

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名著。

ソクラテス以前の哲学について理解したければ、基本「ソクラテス以前哲学者断片集」を読んでおけばOKです。

基本構成は以下の通り。

  • 生涯
  • 学説
  • 著作断片

断片というかたちになっているのは、ソクラテス以前の哲学者についてはまとまった著作が残っていないからです。

哲学の開祖はタレスと言われていますが、本断片集はタレス以前の初期宇宙論からはじまっています。

なので、順をおって読んでいけば、神話との格闘を通して、理性による思考の軌跡を把握できます。

ソクラテス以降の哲学者はそれ以前の哲学の影響を受けているわけで、本断片集を読み解くことによってその意味をさらに深く把握できます。

哲学まとめおすすめ本その②:初期ギリシア哲学断片集

上述したように、ソクラテス以前の哲学については「ソクラテス以前哲学者断片集」を読んでおけば基本OKです。

けど、「ソクラテス以前哲学者断片集」は全6巻でして、ぼくのように哲学を専門にしない読者にとっては読解に多大な労力をようします。

それに対して、本書「初期ギリシア哲学断片集」は「ソクラテス以前哲学者断片集」から代表的な断片をコンパクトにまとめたものでして、全体像をつかむにはとても便利です。

かなりコンパクトになっているので、ソクラテス以前の哲学の全容を理解したいなら本書は不十分ですけども、概要を知りたいならばとても有益です。

まず概要を知りたい人は本書を読むべしです。

哲学まとめおすすめ本その③:ソクラテス以前の哲学者

ソクラテス以前の哲学は断片しか残っていないので、ぼくのような門外漢にはかなり難しいです。

本書は、哲学者による明解な読解によって理解をナビゲートしてくれます。

本書の構成は以下の通り。

  • 前半:解説
  • 後半:断片集

前半に解説があるので、後半の断片集をどう読めばよいかわかって、とても有益です。

そして、その理解は「ソクラテス以前哲学者断片集」と「初期ギリシア哲学断片集」の読解にも役立ちます。

ソクラテス以前の哲学を学びたいならぜひ本書を読むべしです。

ソクラテス以前のギリシア哲学を学ぶメリット

ぼくら門外漢は、ソクラテス以降の哲学を勉強しても、それ以前についてはなかなかしっかり読んでいないです。

では、ソクラテス以前のギリシア哲学を学ぶメリットはなんでしょうか?

ぼくの考えでは、以下の通り。

メリット
  • 利点①:哲学の本質を理解しやすくなる
  • 利点②:ソクラテス以降の哲学の意味を理解しやすくなる  など

利点①:哲学の本質を理解しやすくなる

哲学の開祖であるタレスとその弟子であるアナクシマンドロス、アナクシメネスの議論の変遷を断片集から追うと、哲学の本質がとてもわかりやすいです。

タレスは万物の原理は「水」であるといいましたが、弟子のアナクシマンドロスは水が原理と仮定すると火などが説明できないとして、「無限なるもの」という原理を提出しました。

しかし、「無限なるもの」という超越が原理だと仮定すると、それは一切が検証不可能だということになっていまいます。

そこでアナクシメネスは「無限なるもの」原理の一切を包摂できるという利点を担保しつつ、検証可能性を拓くために「空気(エネルギー)」という原理を提出しました。

断片集からこのプロセスを追うと、比較的シンプルに展開するので、哲学が少しずつ共通了解可能性を押し広げていく本質をもつことがすっと理解できます。

これが、ソクラテス以前の哲学を学ぶ利点の1つです。

利点②:ソクラテス以降の哲学の意味を理解しやすくなる

もうひとつは、ソクラテス以降の哲学がいったい何と格闘してきたのかを理解しやすくなります。

例えば、プラトンの対話編にはソクラテス以前の哲学についてもいろいろ言及があります。

断片集を読んでいくと、その外観が理解できるので、何がいったいどうなって、こうした議論になったのかを把握しやすくなります。

もちろん、ソクラテス以前の哲学はとても難しいので、簡単ではないです。

でも、ソクラテス、プラトン、アリストテレスといった哲学者も突然、哲学を開始したわけでなく、その背景にはそれ以前の哲学があります。

なので、ソクラテス以前の哲学を学ぶことによって、ソクラテス以降の哲学の理解が深まるということがおこるわけです。

これが、ソクラテス以前の哲学を学ぶ利点の2つ目です。

まとめ:哲学まとめおすすめ本3冊【ソクラテス以前のギリシア哲学】

本記事では「ソクラテス以前のギリシア哲学について勉強したいです。おすすめの本はありますか?」という疑問にお答えしました。

本記事で紹介したソクラテス以前の哲学を学べるおすすめ本は以下の3冊です。

おすすめ本
  • その①:ソクラテス以前哲学者断片集
  • その②:初期ギリシア哲学断片集
  • その③:ソクラテス以前の哲学者

ソクラテス以前のギリシア哲学について勉強したい人はぜひチャレンジしてみてください。

なお、ぼくの経験上、個別の哲学は哲学史をあわせて学ぶと比較的理解がしやすいです。

哲学史については、以下の記事でおすすめ本を紹介しましたので、あわせてお読みください。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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