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【悲報】「研究がうまくいかない」という悩みは解決できないです

京極真
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本記事では「頑張って研究していますが、うまくいかないです。どうしたらよいか分からないから悩みが深いです。研究がうまくいくにはどうしたらよいですか」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 「研究がうまくいかない」と悩んでいる
  • 「研究がうまくいかない」という悩みを解決する方法が知りたい

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研究がうまくいかないという悩みは解決できないです

結論から言うと、「研究がうまくいかない」という悩みは、おそらく解決できないです。

たぶんこれは、全研究者共通の悩みじゃないかとすら思っています。

理由は簡単で、あらゆる研究は「謎」を解くために実施するものなので、うまくいかなくて当然だからです。

そもそも「うまい」の定義が不明ですが、おそらく研究がとどこおりなく進行するという意味ではないかと思います。

とどこおりなく進行するためには、前もって何が起こるかを予測し、対策を立てて、問題が起こってもスムースに対処できるようにする必要があります。

確かに、研究には計画書があるので、前もって「うまくいかない場合の対処」も含めてプランを立てるものです。

けど、これは旅行や結婚式などのプランとはぜんぜん違う性質のものなんですよね。

旅行や結婚式なども予定は未定とはいえ、おおよその流れが決まっているものですし、それはそんなに難しくないです。

理由はそれらは既知のことに取り組むからです。

他方、研究はそもそも未知のことに取り組むものなので、いくら入念な計画を立てても予定調和に物事が進むことはまずないです。

研究はイレギュラーの連続です。

なので、「研究がうまくいかない」という悩みは、おそらく解決できないという結論になるわけです。

研究がうまくいかないなら圧倒的に試行錯誤し続ける

デフォルトの設定からして、「研究がうまくいかない」ならば、、、対策として徹底的に試行錯誤するしかないです。

試行錯誤は以下のようにやるとよいです。

試行錯誤の
手順
  • その①:分析する
  • その②:計画を立て直す
  • その③:検証する
  • その④:結果を吟味する

これで「研究がうまくいかない」という問題が解決できるわけではないですが、少しでもうまく乗り越えるきっかけにはなるはずです。

その①:分析する

研究がうまくいかないなら、まずその原因を分析すべきです。

原因は以下に潜んでいることが多いです。

注意
  • そもそも問題設定が間違っている
  • 問題設定と方法がミスマッチしている
  • 方法の実行でつまづいている
  • 結果の解釈で誤解がある
  • 無自覚のうちに重要ポイントを見落としている など

分析では上記を視点に見直すとよいです。

その②:計画を立て直す

分析したら、研究がうまくいくために計画を立て直しましょう。

問題設定がそもそも間違っていると分析したならば、解けると予想されるかたちに問題設定を立て直してください。

設定した問題と方法にミスマッチがあるならば、それらがマッチするようにし直してください。

そうやって、計画を立て直していくとよいです。

その③:検証する

計画を立て直したら実際に検証し直しましょう。

計画にそってデータ収集していくのです。

それでうまくいくようなら、次に「その④:結果を吟味する」に進みます。

もし駄目なら「その①:分析する」に戻ります。

その④:結果を吟味する

検証がうまくいったら、データ解析して結果を吟味してください。

吟味では、予定通りに研究がうまくいったのかを検討します。

さらに、同じミスを繰り返さないために、最初の計画と何が違ったのか、次どうしたらよいかも吟味してください。

この吟味を丁寧にやることで「研究がうまくいかない」という事態に陥る確率を引き下げることができます。

研究がうまくいかないときに読むとよい本【2冊】

ぼくは「研究がうまくいかない」と感じたら、以下の本を読むことが多いです。

有名な本なので、たぶん他にも読んでいる研究者は多いんじゃないかなぁ。

おすすめ本
  • なぜあなたの研究は進まないのか?
  • なぜあなたは論文が書けないのか?

なぜあなたの研究は進まないのか?

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必読書。

Q&A形式で構成されているので、「研究がうまくいかない」理由から紐解いて、その具体的対策まで分かりやすく理解できます。

最後の「人一倍勉強しているか」という問いは心に刺さるので、「研究がうまくいかない」からといってやさぐれていないで頑張ろう!と思えます。

なぜあなたは論文が書けないのか?

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これも必読。

同じくQ&A形式で構成されており、失敗から成功への道筋を見いだすことができます。

論文執筆段階で「うまくいかない」と感じることは多々あるので、ぜひ本書を手元においておきましょう。

まとめ:「研究がうまくいかない」という悩みは解決できないです

本記事では「頑張って研究していますが、うまくいかないです。どうしたらよいか分からないから悩みが深いです。研究がうまくいくにはどうしたらよいですか」という疑問にお答えしました。

結論を言うと「研究がうまくいかない」という悩みはおそらく解決できないです。

研究している以上ずっとついてまわる問題なので、上手に対応していくしかないです。

本記事で解説した対応は以下の通りです。

試行錯誤の
手順
  • その①:分析する
  • その②:計画を立て直す
  • その③:検証する
  • その④:結果を吟味する

これで「研究がうまくいかない」という問題が解決できるわけではないですが、少しでもうまく乗り越えるきっかけにはなるはずなので、悩んでいる人はぜひお試しあれです。

なお、研究の基礎力に問題があってうまくいかない人は以下の記事で紹介した本を読むとよいです。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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