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習慣化のコツは根性ではなく仕組み化である

京極真
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本記事では「運動や勉強など習慣化したいですが、やっぱ根性がないとダメですか」という疑問にお答えします

習慣化のコツは根性ではなく仕組み化である

習慣化するには根性よりも仕組み化が重要です。

理由は以下の通りです。

習慣化とは、したいこと、やるべきこと、を半自動的に繰り返しやることです。

根性で習慣化しようとすると、疲弊してしまうのでうまくいきません。

また根性でやらなきゃいけないことは、そもそも半自動的にやれないので、習慣化に向きません。

習慣化したいならば、根性に頼るのではなく、仕組み化することが重要です。

習慣の仕組み化のコツ

仕組み化するには手続きに組みこむ

習慣の仕組み化では、とにかく続けられるように「手続き」に組みこむとよいです。

習慣化には「とにかくはじめる→続ける→習慣化」というステップがあります。

「とにかくはじめる」ときは、意志の力が必要です。

意志の力は「得意!」「楽しい!」「大切!」などのモチベーションを意味します。

つまり「とにかくはじめる」ときは「やる気」が重要なんです。

けど、やる気はあんまり持続しないんですよね。

ちょっとしたことでわりとすぐ萎えるんです。

なので、「続ける」には意志の力以外の工夫が必要でして、それが仕組み化です。

仕組み化は上述したように、手続きに組みこむことがセオリーです。

仕組み化ができれば、習慣化のハードルはぐっとさがります。

仕組み化の具体例

手続きに組みこむ方法は、具体例を示すとわかりやすいです。

例えば、執筆を例に説明します。

ぼくは昔から、朝起きたらまず執筆する習慣を身につけています。

起床後はメールを見たり、テレビを見たりせず、1行でもよいからとにかく執筆しているんです。

これの仕組み化としては、パソコンの電源は落とさないし、スマホでも原稿を書けるようにパソコンと連動するアプリを使用する、というものになります。

こういう仕組みがあれば、「起床する→執筆する」という手続きが生活の中に組みこまれます。

パソコンの電源がついてたら、起床してすぐに文章をさくっと書けます。

また、パソコンを使う気力がなくても、スマホでさくっと文章が書けます。

スマホで書いた文章はiCloudを通してパソコンでも即座に同期されますので、気が向いたら続きはパソコンでも書くことができます。

こういう仕組みにしていれば、否応なく「起床→執筆」という手続きが生活に定着します。

もう一つの例としては、情報収集があります。

ぼくは毎日、最新の研究論文やニュースをチェックしています。

それを手続きに組みこむ方法として、以下を活用しています。

手続きに組みこむ方法
  • 研究論文:Pubmedのメールアラート
  • ニュース:Googleアラート

これらを使えば、特定のキーワードに関するニュースがでたら、メールに自動的に配信することができます。

自ら情報収集しようとすると煩雑なので習慣化しにくいですけど、自動配信機能を使えば手続きに組みこめるので習慣化が促進されます。

こういう仕組み化を行えば、最新の研究論文やニュースの収集を簡単に習慣化できます。

習慣化の仕組み化に対する反論と解答

とはいえ、そうは言っても習慣化には根性も必要ではないかという反論が想定されます。

確かに、根性で乗り越えなければ習慣化できないときもあります。

例えば、無茶な筋トレで全身筋肉痛になった翌日、筋トレしようと思ったらわりと根性が必要かもです。

けど、習慣化に根性が必要なときは、現在の自分に対して作業の難易度が高すぎるんですよね。

すると、無理がたたって、根性に頼る必要がでてきます。

根性は意志の力でもあるので、わりと萎えやすいのであんまりよくないです。

習慣化に根性が必要なときは、作業の段階づけが必要です。

段階づけとは、目標を達成するためにステップを細かく区切って、過度に無理することなく行えるようにすることです。

上手く作業を段階づけることができれば、根性というパラメータを抜くことができ、「小さくはじめる→続ける→大きくする→できるようになる→習慣化がよい」という展開がやりやすくなります。

まとめ:習慣化のコツは根性ではなく仕組み化である

本記事では「運動や勉強など習慣化したいですが、やっぱ根性がないとダメですか」という疑問にお答えしました。

結論は、習慣化には根性よりも仕組み化が重要である、です。

上手に仕組み化することによって、習慣化を形成していきましょう。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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