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知らなきゃ損!研究のやり方で迷ったときの対処法【結論:目的に還る】

京極真
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本記事では「研究のやり方で迷っています。研究法の知識不足が原因なのかなぁ。このまま研究のやり方を調べ続けたらよいのだろうか」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 研究のやり方で迷っている
  • 研究のやり方で迷ったときにどう対応したら良いかを知りたい

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知らなきゃ損!研究のやり方で迷ったときの対処法【結論:目的に還る】

結論:目的に還る

研究のやり方で迷うことがあれば、研究法を検討する前に目的に立ち返った方がよいです。

理由は、研究法を含むあらゆるやり方は目的によって規定されるからです。

ぼくの経験上、研究のやり方で迷う=研究の目的が曖昧になっている、です。

研究法を調べ続けるにしても、そもそも何をしたかったのかを整理した方がよいです。

なので、やり方で迷ったら目的を深掘りしていきましょう。

軸=目的が定まればやり方の迷いも消えるものなので、遠回りのように感じるかもですけども目的に還るべしです。

具体例

例えば、質的研究のサンプルサイズをどうするかで迷ったとします。

サンプルサイズを大きくするか、小さくてもよいのか、はそこだけ考えていても答えはでません。

だけども、目的に立ち返ると、わりと話はスムースです。

例えば、目的が現象説明型の理論を立ち上げたいならば、サンプルサイズは大きめにとる必要があります。

理論はある程度の現象に対する説明力が必要なので、多くのサンプルを集めて共通パターンに着目しながら構成する必要があるからです。

他方、経験の意味を深掘りしたいならば、サンプルサイズは小さめでもよいことがあります。

深みのある経験の意味の抽出を行いたければ、1名の質的データでじっくり分析してもよいでしょう。

また、経験の意味を深掘りしつつその多様性も表したいならば、2~3名のサンプルサイズで丁寧に分析していくとよいかもしれません。

このように、研究のやり方で迷うことがあれば、目的に立ち返っていくと前に進みやすいです。

正しいやり方を正しく行えば、迷いも消える!?

たまに「正しいやり方を正しく行えば、目的に立ち返らなくても迷いは消える」とおっしゃられる方がいます。

確かにその通りかもですけども、その正しさも目的によって変わります。

わかりやすくするためにちょっと極論を示しますけども、民主的に物事を決めるという目的ならば選挙は正しい方法ですけども、絶対君主が物事を決めるという目的ならば選挙は間違った方法になります。

これと同じように、研究法もある目的のもとでは正しいけども、別の目的のもとでは正しくないということが起こりえます。

例えば、ランダム化比較試験は治療効果の検証という目的は正しいので、それを正しく行えば治療効果を明らかにすることができます。

だけども、病気の原因の検証という点ではランダム化比較試験よりもコホート研究の方が長期間にわたって追跡できるので正しい方法になります。

正しいやり方を正しく行えば迷う余地はなさそうですけども、正当性の根拠は目的に依存しています。

なので、正しいやり方を正しく行うためにも、目的は明確であった方がよいです。

研究のやり方で迷った人におすすめ本

研究のやり方で迷った人におすすめの本は以下の通りです。

おすすめ本
  • これから研究をはじめる実践家のために
  • 作業で創るエビデンス
  • 研究以前のモンダイ

これから研究をはじめる実践家のために

ここからebookを購入できます
これから研究を始める実践家のために
これから研究を始める実践家のために

ぼくが書き下ろした電子書籍ですけども、徹底的に「目的に応じて研究法を選ぶ」というスタンスを採用しているので、研究のやり方で迷っている人にはおすすめです。

しかも、購入者向け質問コーナーがありますので、研究のやり方で迷っているけども、周囲に相談できる人がいないという方にとっても、かなりお得かと思います。

研究のやり方で迷ったことがある人は必読です。

作業で創るエビデンス

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本書もぼくが編集に参加し、大部分を書き下ろした書籍です。

「作業療法研究法」 を謳っていますけども、「目的に応じて研究法を選ぶ」というスタンスで書き下ろしているので、研究のやり方で迷いがちな人は分野を越えて役立つかと思います。

基礎から最先端まで包括した内容になっていますから、本書が手元にあると研究のやり方で迷っても対応しやすくなるでしょう。

研究以前のモンダイ

ぼくの盟友が書き下ろした本です。

研究の原理から平易に書き下ろしているので、 研究のやり方で迷ったときに思考を整理するのにとても役立ちます。

また、目的に応じて研究するという考え方に貫かれた内容になっているので、「研究のやり方で迷う→研究の目的に還る」というプロセスで問題解決を後押ししてくれます。

まとめ:知らなきゃ損!研究のやり方で迷ったときの対処法【結論:目的に還る】

本記事では「研究のやり方で迷っています。研究法の知識不足が原因なのかなぁ。このまま研究のやり方を調べ続けたらよいのだろうか」という疑問にお答えしました。

結論を言うと、研究のやり方で迷うことがあれば、研究方法を検討する前に目的に立ち返った方がよいです。

迷っているのにやり方だけ掘り返すと、かえって路頭に迷うので必ず目的に還りましょうね。

おすすめ本
  • これから研究をはじめる実践家のために
  • 作業で創るエビデンス
  • 研究以前のモンダイ

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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