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【解説】独学のメリットとデメリット【経験談あり】

京極真
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本記事では「社会人ですが、生産性を高めるために新しい技術を習得したいです。大学や専門学校で学びなおす経済的、時間的な余裕がないので独学したいです。独学するにあたって、メリットとデメリットを知っておきたいです。独学にはどんなメリットとデメリットがありますか」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 独学のメリットとデメリットが知りたい
  • 独学のメリットを引きだし、デメリットを抑制する方法を知りたい

本記事を書いているぼくは作業療法士ですが、これまで研究に必要で哲学、統計学、プログラミングなどを独学してきました。

独学で習得した知識と技術はいくつかの研究論文として結実しています。

最近では、SEO、webライティング、webマーケティングなどの独学にハマっています。

なので、わりと独学が好きでいろいろやってきている方だと思います。

本記事ではそんなぼくが自身の体験談を通して、独学のメリットとデメリットをさくっと解説します。

独学のメリットとデメリット以前の課題

結論を言うと、独学はわりと挫折しやすいです。

独学には強制力がないので自然消滅しやすいのです。

独学のメリットとデメリットを体験する以前に、何となく止めてしまう人が多いということは事前に理解しておくべしです。

自然消滅にあらがった向こう側に、独学のメリットを享受できる可能性があるものです(デメリットも)。

独学のメリット

結論から言うと、独学のメリットは以下の通りです。

独学のメリット
  • その①:とことん没頭できる
  • その②:効率的に学べる
  • その③:飽きたらさくっと止められる

その①:とことん没頭できる

独学にはとことん没頭できるというメリットがあります。

理由は、自身の興味・関心にあったテーマで学べるからです。

ぼくも自身の興味・関心にそった内容を独学しておりまして、そういうときは徹底的にハマるのであっという間に時間が過ぎ去ります。

好奇心の趣くまま、極限まで高まった集中力のともで学べるのは、独学のもっともよいところです。

その②:効率的に学べる

独学は徹底的にハマることができるので、学習も効率的に進みます。

理由は、とことん没頭していると、全力で五感を開いて学べるから習得も早くなるからです。

実際、ぼくは学校で統計を学んだときは興味なかったのですぐ忘れましたが、独学で統計を学んだときは知識と技術が心身に染み入っていく感覚があって、わりと効率的に吸収していくことができました。

独学でとことんハマれば、そうでない場合に比べて効率的に学べるメリットがあるのです。

その③:飽きたらさくっと止められる

独学には「つまらないなぁ」と思ったら、迷わず止めることができるメリットがあります。

理由は、独学は初期投資もわずかだし、単位なども関係ないので、嫌になって止めても失うものは特にないからです。

ぼくも独学でJavaを学ぼうとしましたが、やっているうちに興味がどんどん薄れていったので、時間の無駄に感じてさくっと止めました。

このように、独学はしょうもないと思ったら遠慮なく止めることができるし、もし後で再び興味を持てたら学びなおしができるメリットがあるんです。

独学のデメリット

結論から言うと、独学のデメリットは以下の通りです。

独学のデメリット
  • その①:興味・関心ある内容に偏りがち
  • その②:孤独な戦いになりやすい

その①:興味・関心ある内容に偏りがち

独学のデメリットは、自身の興味・関心にそった内容に偏った学習になりがちなところにあります。

理由は、独学には自身の興味・関心にあったテーマで学ぶというメリットがあり、それがそのまま学習の範囲を限定的にしてしまう恐れがあるからです。

実際、ぼくも哲学を独学しはじめたときは、構造構成主義、現象学にしぼった内容に終始しがちでした。

それに限界を感じて、ギリシア哲学から現代哲学まで主要な哲学書を読み、その後、人類史や経済学なども学びはじめて視点を広げていきましたが、興味・関心ある内容に偏りがちというのは独学のデメリットだと思っています。

その②:孤独な戦いになりやすい

独学はひとりでさくっと始められるメリットがありますが、そうであるがゆえに基本的に孤独な学習に陥りがちで、しんどいとわりと挫折しやすいです。

ぼくは最近、SEOやwebライティングなどを独学していますが、具体的に言うと、本を読み、実際に試して、データを取って改善する、というプロセスを完全にひとりでやり続けています。

本業が忙しすぎたり、よく理解できないことに突きあたると、ほんと孤独な戦いになっています。

それでも、興味・関心があるからとことんハマっているんですけど、やっぱ人によっては孤独な戦いに挫折するだろうと思っています。

独学のメリットを引きだし、デメリットを押さえるコツ

独学のメリットを引き出し、デメリットを押さえるコツは以下のステップをひたすら回すことです。

STEP
  • 手順1:知識
  • 手順2:行動
  • 手順3:改善
  • 追記:独学おすすめ本

手順1:知識

まずは、興味・関心あるテーマについて知識を仕入れましょう。

知識は論文、本、ネットなどが入手先になります。

とにかく貪るように読みましょう。

手順2:行動

次に、知識を仕入れたら必ず行動すべしです。

この行動が独学のメリットを引き出す最大のポイントです。

知識が不十分なままでも、とにかく行動することです。

手順3:改善

行動したら、必ず結果を直視して改善点を見つけてください。

ぼくは改善点を見つけるために、できる限りデータ化するようにしています。

データをとって、分析して、改善点を見つけると、行動の精度が高くなって独学のメリットを引き出し、デメリットを抑制しやすくなりますよ。

追記:独学おすすめ本

なお、独学のメリットを引きだし、デメリットを抑制したい人は独学の技法を理解するとよいです。

独学の技法を学べるおすすめ本は「知的戦闘力を高める 独学の技法」です。

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以下の記事で詳しくレビューしているので、関心がある人はぜひお読みください。

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「独学で苦労している」人におすすめの1冊
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まとめ:独学のメリットとデメリット

本記事では「社会人ですが、生産性を高めるために新しい技術を習得したいです。大学や専門学校で学びなおす経済的、時間的な余裕がないので独学したいです。独学するにあたって、メリットとデメリットを知っておきたいです。独学にはどんなメリットとデメリットがありますか」という疑問にお答えしました。

本記事で解説した独学のメリットは以下の通りです。

独学のメリット
  • その①:とことん没頭できる
  • その②:効率的に学べる
  • その③:飽きたらさくっと止められる

他方、独学のデメリットは以下の通りです。

独学のデメリット
  • その①:興味・関心ある内容に偏りがち
  • その②:孤独な戦いになりやすい

なお、独学でスキルアップしたい人は以下の記事もあわせてご覧ください。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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