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作業療法
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作業療法士の基本的思考【考え方のコツ】

Makoto KYOUGOKU
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京極真
京極真

本記事では「作業療法士ってどんなふうに考えるの?」という疑問にお答えします

本記事のポイント
  • 作業療法士は思考と感情を含む行動について考えます
  • 臨床では作業機能障害という行動の問題を考えた後に、それに関連する疾患・障害について考えるというプロセスで考えます

高校生、社会人の方向けの作業療法についての記事を以下にまとめています。

高校生、社会人の方だけでなくご家族の方も、進路を決める時の参考にご活用ください。

>>【受験】高校生のための作業療法士になるための完全マップ【まとめ】

作業療法士は行動について考える

作業療法はこころ楽しく生きるために「とにかく行動しろ」という考え方です。

なぜなら、行動は思考・感情を変えるし、それによって行動それ自身も変化していくからです。

例えば、気分が落ち込んでるので、いますぐ楽しい気分になりたいとしましょう。

このとき、思考・感情から変えようとすると、どーなるでしょうか。

楽しいことを考えてみると、もしかしたら楽しい気分になるかもしれません。

でも、気分が沈んでいるのですから、楽しいことを考えようとしても、嫌なことや不安なことを考えてしまうでしょう。

また、あえてハイなテンションであるかのように感じてみると、ひょっとすると楽しい気分になるかもしれませんね。

だけど、もともと気分が沈んでいるため、ハイなテンションであるかのように感じようと思っても、そう感じることはできないでしょう。

楽しい気分になるために、思考・感情を操作するのはなかなかハードです。

で、作業療法では行動を変えてみよう、と考えるわけです。

例えば、気分が落ち込んでいても、歯がみえるぐらい満面の笑みを作ってみましょう。

そう行動すると、何となく笑っちゃうはずです。

あるいは、芸人の江頭2:50さんのように、一風変わった動きを思いきってやってみましょう。

そう行動を変えてみると、思わず楽しい気分になるはずです。

もちろん、とっても興味のある活動に取り組んでもよいですし、汗をかくぐらい運動してみてもよいです。

そーやって行動を変えると、そうでない場合に比べて、こころ楽しい気分を味わえるはずです。

そして、それを積み重ねると、だんだん楽しい行動が増えていくものです。

行動は思考・感情を変える。

行動はそれ自身も変える。

それが作業療法の基本的な考え方です。

臨床において作業療法士は作業機能障害という行動から考える

さて、作業療法士では、作業の視点から世界を観察し、理解し、支援を行います。

作業の定義はいろいろありますが、大きく示すと、作業とは、人間が行うことであり、文化のなかで名づけられた特定の活動の一群である、というものになります。

つまり、作業は人間の行動(思考と感情を含む)であるわけです。

例えば、恋人とデートに行くことは、ぼくたちのいう作業です。

家族で遊園地に遊びに行くことも、ぼくたちのいう作業です。

目が覚めてトイレに行って、出すもんだして、顔を洗って、飯を食うことも、ぼくたちのいう作業です。

要するに作業とは、人々の生活を構成している仕事、遊び、日課、休息である、ということができます。

これらは、平たく言うと暮らしですよね。

なので、作業科学という切り口でいくと、クライエントに対して作業療法を行うには、

STEP
  1. この人は、どんな作業を行い、どんな作業機能障害を体験しているのか?
  2. この人は、どんな疾患・障害をもっているのか?

というステップで思考することが大切になります。

つまり、クライエントの前に立ったら、作業療法士はその人の作業から考えはじめる必要があるのです。

作業療法士が最初に考えるのは、疾患や障害ではありません。

それは医師の役割です。

ぼくたち作業療法士がまず気にかけないといけないのは、その人の作業であり、作業機能障害です。

これを忘れないようにしましょう。

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まとめ:作業療法士の基本的思考【考え方のコツ】

本記事では「作業療法士ってどんなふうに考えるの?」という疑問にお答えしました。

臨床思考の参考になれば嬉しいです。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授(役職:保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長、人間科学部長、他)。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『OCP・OFP・OBPで学ぶ作業療法実践の教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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