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作業療法士と理学療法士のダブルライセンスは、就職に有利?

京極真
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本記事では「作業療法士と理学療法士のダブルライセンスは、就職に有利ですか?」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 作業療法士、理学療法士を目指す学生
  • 作業療法士、理学療法士などの医療関係者
  • 医療関係の仕事に興味がある人

オープンキャンパスの時に、高校生からいろんな質問を受けますが、ダブルライセンスについての質問を受けました。

私は今、高校2年生です。

高校1年の時にケガで入院し、リハビリを担当してくれた方に憧れ、将来このような仕事をしたいと思ったのですが、理学療法にも、もちろん作業療法にも興味があります。

長い道のりなのは理解の上で、作業療法の専門学校と理学療法の専門学校の2つとも卒業し、両方の資格を取りたいと思っています。

作業療法と理学療法の2つの資格持っているということは、将来就職先で有利になりますか?

高校2年生でダブルライセンスを目指すというそのモチベーションの高さが、まずすごいですよね。

その前向きな姿勢というのは、自信を持っていただきたいし、将来自分を救うことになるんじゃないかなと感じました。

では、質問に答えていきたいと思います。

高校生、社会人の方向けの作業療法についての記事を以下にまとめています。

高校生、社会人の方だけでなくご家族の方も、進路を決める時の参考にご活用ください。

>>【受験】高校生のための作業療法士になるための完全マップ【まとめ】

作業療法士と理学療法士のダブルライセンスは、就職に有利なのか?

理学療法士の国家資格を持っていて、作業療法士の国家資格を持っているようなダブルライセンスを実現することは、就職は有利になるのか?

結論から言うと、ダブル ライセンスで働いて、何でも社会人として有利に進められるかって言ったら、そこはまた違うと思います。

理由

資格でキャリアが伸びるというよりも、キャリア形成の過程における、努力や成果の方が大きなウェイトを占めている

ですが、国家資格を2つ持っていると、就職する時の選択肢が2倍に増えることは、大きな魅力になります。

また、理学療法士としての視点と作業療法士としての視点の2つの視点を持っているというのは、大きな強みになり、働いてからのキャリアを助けてくれるものになると思います。

ぜひ、キャリアを形成をする過程にも、その大きな強みである視点を生かしていっていただきたいと思います。

作業療法士と理学療法士のダブルライセンスは、就職する時に選択肢が2倍

当然、作業療法の国家資格と理学療法の2つの国家資格を持っていたら、そもそも就職先以前に有利な部分があります。

それは、就職を選ぶ時に、この2つの資格で選ぶことができるので単純に有利です。

通常、病院も施設も募集する時に、理学療法士募集、作業療法士募集という形で募集を出しています。

理学療法士と作業療法士の両方から選ぶことができるとしたら、もう単純に言うと2倍ありますよね。

将来の選択肢が広がるって言う意味で、ダブルライセンスを実現することができたら、それは将来有利にになる面になります。

【作業療法士と理学療法士のダブルライセンス】では、就職した後有利になるのか?

働らくとき、どうなのか?

疑問

働くとき、どうなのか?

働く時には、作業療法士として働くのか、理学療法士として働くのか、を選択しなければいけません。

それは、ダブルライセンスを持っていたとしても、どちらで働くか決めないといけないということがあります。

就職後、どうなのか?

疑問

就職後、どうなのか?

ダブルライセンスの強み
  • 作業療法士として働く:理学療法士の観点を踏まえながら作業療法ができる
  • 理学療法士として働く:作業療法士の観点を踏まえながら理学療法ができる

これは、ダブルライセンスの強みです。

理学療法士としての視点と作業療法士としての視点。

2つの視点からトータル的に人を見ることができるので、働き方としてはすごく有利になるんじゃないかなって思います。

そこで、しっかり結果を出して行くことができれば、もしかしたら、その病院とか施設の中で、同期に比べたら出世しやすくなることもあるかもしれません。

注意

資格で僕らのキャリアが伸びていくっていうことよりも、その資格を取った後の努力や成果が、キャリアの形成に重要なウエイトを占めている

ここで注意していただきたいのは、ダブルライセンスはもちろんすごいことです。

ですが、働いて何でも社会人としてのゲームが有利に進められるかって言ったら、そこはまた違う話です。

やっぱり大事になってくるのは、資格を取ってその後のキャリアをどのように進んでいくのかという部分になります。

せっかくのダブルライセンにあぐらをかいてしまって、努力を怠ってしまったではもったいないことになってしまいます。

だからこそ、ダブルライセンスの強みである2つの視点を生かして、ぜひキャリア形成をして行っていただきたいと思います。

まとめ:作業療法士と理学療法士のダブルライセンスは、就職に有利?

本記事では「作業療法士と理学療法士のダブルライセンスは、就職に有利ですか?」という疑問にお答えします。

結論から言うと、ダブル ライセンスで働いて何でも社会人として有利に進められるかって言ったら、そこはまた違うと思います。

ですが、国家資格を2つ持っていると就職する時の選択肢が2倍に増えることは、大きな魅力になります。

また、2つの国家資格を持っている視点を生かした臨床を行えるのは、キャリア形成をしていく上でも大きな強みなんですよね。

ぜひ、ダブルライセンスを取得したというところで満足してしまわずに、キャリア形成もしっかりして、強みを生かした臨床をしていっていただきたいな〜と思います。

なお、作業療法士になりたい人むけの記事を以下にまとめて紹介しています。

>>【受験】高校生のための作業療法士になるための完全マップ【まとめ】

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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