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私語は仕事中のコミュニケーションで必要?不要?

京極真
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本記事では「職場の同僚が『仕事中の私語は不要』『上司に私語厳禁にしてほしい』と直訴すると息巻いています。私は私語も必要だと思いますが、仕事中の私語って不要なんですか?」という疑問にお答えします

本記事の内容
  • 私語は仕事中のコミュニケーションで必要?不要?
  • 仕事中のコミュニケーションで私語は度を過ぎなければ、どっちでもよい
  • 仕事中のコミュニケーションで私語を活用するコツ

私語は仕事中のコミュニケーションで必要?不要?

結論をいうと、仕事中のコミュニケーションが必要かどうかは「ときと場合による」です。

理由は、あらゆる意見の妥当性が目的と状況によって変わるからです。

なので、「私語必要 vs 私語不要」のどちらに与しても人生の無駄遣いになります。

以下のように場合わけして解説します。

場合わけ
  • その①:私語が必要なケース
  • その②:私語が不要なケース

これは、コミュニケーション能力の本質を理解していれば自ずと導ける結論です。

その①:私語が必要なケース

結論をいえば、自由に意見を言える風土を創りたいときは私語が必要になることがあります。

理由は、「私語ができる=気軽に話せる」わけでして、私語厳禁よりも私語OKなほうが風通しのよい組織つくりに役立ちます。

メリットは以下の通り。

メリット
  • 連携しやすい
  • 意思疎通しやすい
  • ヒューマンエラーに対応しやすい
  • 柔軟な発想が生まれやすい など

もちろん、私語が必要なケースでもデメリットもあって、それは以下の通り。

デメリット
  • 馴れあいになりかねない
  • 時間を浪費しやすい など

ですが、私語を認める寛容さは、自由に意見を言いあえる風土を育てます。

そんなこともありメリットはデメリットを超えるでしょう。

その②:私語が不要なケース

結論をいうと、仕事に超絶集中したいときは、私語が不要になることがあります。

理由は、私語によって仕事が中断しないので、集中力マックスな状態を維持しやすいからです。

そのメリットは以下の通り。

メリット
  • はかどりやすい
  • 時間を有効活用しやすい
  • テキパキとりくめる など

他方、デメリットもあります。

デメリット
  • 個人でできることしかできないことがある
  • コミュニケーションの円滑さが阻害されやすい など

しかし、超絶集中したいときは、私語しない方がよいです。

実際、ぼくは集中力を要する作業が多いので、ぶっちゃけほとんど私語しないほうです。

仕事中のコミュニケーションで私語は度を過ぎなければ、どっちでもよい

以上を踏まえると、私語は度を過ぎなければ、どっちでもよいんです。

しても、しなくても、どっちでもよいです。

度を過ぎる例は以下の通り。

  • 基本的にずっと雑談している
  • 他人が仕事に集中したいときに話しかける
  • どうでも良い話が中心である
  • 意味プーな会話が多すぎる など

問題は度を過ぎる人がいたときに、「私語禁止」が有効に機能するか、、、ですね。

ぶっちゃけ、こういう人は「私語禁止」で黙らせても、セルフコントロールが効いていないので、他のことで邪魔してくるからいたちごっこですよ。

なので、自由に意見を言える風土を犠牲にしてまで、全体で「私語禁止」にするのは愚策だとぼくは思います。

仕事中のコミュニケーションで私語を活用するコツ

仕事中のコミュニケーションで私語を活用するコツは以下の通り。

  • その①:さくっと終わらせる
  • その②:長い場合は遠慮なく切る

その①:さくっと終わらせる

結論をいうと、私語は極力さくっと終わらせるべしです。

理由は、それによって私語のメリットを引き出しやすくなるからです。

具体例

私語で「昨日、ハグロトンボをつかまえたんだけど、虫取りってやっぱ楽しいよね」と話して、相手が「えー。虫って苦手です」と答えたら、「へぇ、そうなんだね」で終わればOK。

「そんなしょうもない話で終わってええの?」と思うかもですが、私語なんてもともとしょうもないもんですからいいんです。

その②:長い場合は遠慮なく切る

私語は無駄に長くなるとデメリットしかないので、長い場合は遠慮なくさくっと切ればよいです。

理由は、私語なんて途中で切っても困る内容でもないし、私語は私語として扱うのが正しい対応だからです。

具体例

自分の昔話とかぐずぐず言いだしたら、「ちょっと時間がないから終わるで」といって切っちゃえばOKです。

心の中で「はよ終わらないかなぁ、、、」と思いながら聞いても、相手も聴いてもらっている感覚にならないし、自分もしんどいだけなんで時間の無駄です。

「そんなことしたら人間関係が悪くなるかも、、、」と心配するかもですが、私語なんて話している本人もたいして価値を見いだしていないから無問題です。

気にせずさくっと切ればよいです。

よくある疑問:ドライすぎるのでは?

疑問

ドライすぎるのでは?

けど、気にしなくてもよいです。

他人なんて自分の人生にたいして影響しないからです。

もちろん例外はあります。

具体例

私語している相手がどうしても付き合いたい人なら、私語の機会を大切にしましょう。

さくっと切ったら、関係が発展しないかもしれないからです。

ただし、仕事ができない人だと思われても先はないので、私語しすぎないようにね。

こんな感じで例外もありつつ、基本はドライでもOKです。

「そんなんしたら、周囲の人から嫌われるかも、、、」と不安になった人は以下の本を絶対に読むべし。

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まとめ:私語は仕事中のコミュニケーションで必要?不要?

今回はこれでお終いです。

私語が必要かどうかは、ときと場合によるので、一律に私語厳禁なんてアホなことはせず、目的と状況にあわせて柔軟にやっていきましょう。

なお、私語が長すぎるときはさくっと切ればOKですが、それやるとヘソを曲げる上司がいることもあります。

そういときは、きっちり話しあってもよいし、別の部署に異動させてもらってもよいし、どうしても我慢ならないなら他に移ってもOKです。

また、コミュニケーション関連の記事を以下にまとめています。

興味のある方は合わせてお読みください。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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