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マルチレベル構造方程式モデルとおすすめ書籍、ソフトウェア

Makoto KYOUGOKU
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京極真
京極真

本記事では、「マルチレベル構造方程式モデルとおすすめ本とソフトウェアについて」サクッとご紹介します。

清水祐士さん(関西学院大学)にお願いし、本学の大学院生と教員を対象に、マルチレベル構造方程式モデル(マルチレベルSEM、ML-SEM)について特別講義していただきました!

清水さんとは特別講義以外にも、さまざまなテーマでお聞きしたいことがあったので、1日中ずっと交流が持てて本当にうれしかったです。

昨年からゆっくりお話できる機会を作りたいと願っていたので、ぼくにとっては至福のひと時でした。

それにしても、清水さんは話せば話すほど底知れぬ実力を見せてくれるので、マジで尊敬しました。

あの人、天才ですよ。

この場をかりて、改めて御礼申し上げます。

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マルチレベル構造方程式モデル

さて、マルチレベルSEMです

これは、マルチレベルやSEMの上位モデルで、SEMの自由なモデリングができるという利点を活かしながら、階層データをエレガントに扱える手法です。

つまりマルチレベルSEMは、階層構造を持つデータに対して、因子分析や回帰分析だけでなく、変量効果やレベル間交互作用を組み込んだ複雑なパス解析も適切に実行できる手法です。

ヘルスケア領域は、複数の現場でデータを集めたり、同一の患者さんから繰り返してデータを収集することが少なくなく、そういうときにマルチレベルSEMは威力を発揮します。

統計モデルをパワーアップしたら、同時に推定法のパワーアップを考える必要があり、マルチレベルSEMも最尤推定からベイズ推定へと展開しようねというお話がありました。

マルチレベル構造方程式のおすすめ書籍

個人と集団のマルチレベル分析 清水祐士 ナカニシヤ出版

マルチレベルSEMについては清水さんの書かれた書籍がおすすめです。

データ解析力を高めたい人は、ぜひどうぞ。

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マルチレベル構造方程式モデルのおすすめソフトウェア

Mplus ,HAD

マルチレベルSEMに完全対応しているのは、Mplusです。

またHADもマルチレベルSEMを実行できます。

これらのソフトウェアもぜひ入手しておきましょう。

ぼくたちの研究室でもマルチレベルSEMを活用していますので、今回の特別講義で学習した成果を踏まえて、ちゃんと論文化していきたいと思います。

まとめ:マルチレベル構造方程式モデル

本記事では、マルチレベル構造方程式モデルとおすすめ本とソフトウェアについてサクッとご紹介しました。

マルチレベル構造方程式モデルの活用のお役に立てると嬉しいです。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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