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質的研究の質を高めるためにCOREQを活用しよう

Makoto KYOUGOKU
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京極真
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本記事では「質的研究の質を高めるためにCOREQを活用しましょう」ということについてサクッと解説します。

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質的研究の質を高めるためにCOREQを活用しよう

ランダム化比較試験の質向上

ランダム化比較試験の質を高めるために、CONSORT声明が提案されています(1)。

これによって、ランダム化比較試験の報告の質が改善することが確認されています(2)。

このことから、研究の質を高めるための声明は、適性に運用したら研究論文の質の改善につながりそうだと予想できます。

質的研究では、CONSORT声明に該当するものにCOREQ声明があります(3)。

COREQ声明は、インタビューとフォーカスグループによる質的研究を報告に求められる32のチェックリストを明示しています。

詳細は、文献3をみていただけるとよいのですが、32のチェックリストは研究チームと再規性、研究デザイン、分析と結果の3領域で構成されています。

研究チームと再帰性では、質的研究が研究者と参加者の関係性をベースにしているため、読者が研究者と参加者の関係の程度や、研究者が研究に与えた影響を評価するために必要な情報を開示することが求められます。

研究デザインでは、質的研究の理論的枠組み、対象者の選択、リサーチセッティング、データ収集の方法など、研究の具体的な方法を示すことが期待されます。

分析と結果では、具体的なデータ分析の手法、分析された結果の提示(生データを含む)などが求められます。

CONSORT声明のように、COREQ声明が研究に質を高めるかどうかを検討した研究を見つけられなかったのですが、少なくともこれは質的研究の質を高める意図で包括的な視点を提供しています。

研究論文の報告

これを用いた研究論文も報告されています(例えば以下)。

COREQ声明をうまく運用すると質的研究の質が改善する可能性があるかもしれません。

まとめ:質的研究の質を高めるためにCOREQを活用しよう

京極真
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著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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