研究教育

【初心者向け】事例報告の目的は明確に!【研究者が語る】

京極真
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本記事では「事例報告の目的はどんなふうに書けば良いですか?」という疑問にさくっと答えています。

こんな方におすすめ
  • 事例報告を書きたい
  • 事例報告の目的の書き方を知りたい

目的が不明瞭な事例報告はダメ

学会発表の演題を査読していると、目的が非常に不明瞭なものがあります。

特に事例報告でそれは顕著です。

ありがちな例としては、「〜という事例を経験したので報告する」という表現です。

これでは、事例を報告する目的がまったくわかりません。

わからないのです。

病院内・施設内で私的な事例報告ならよいかもしれません。

しかし、学会発表である以上は経験したから報告するではなく、「何を報告したいのか?」を明確に示す必要があります。

事例報告の目的は明確に!

そのためには、事例の何を報告したいのか、どういう知見が他者と共有する価値があるのか、をよくふり返って考えましょう。

単に経験を報告するのではなく、その経験から生成できる仮説は何か、先行研究に対比させるとその仮説にどんな実践的意義があるのか、を問い詰める必要があるのです。

多くの事例報告が次のより発展的な研究につながらず、単に報告されるだけで終わりがちなのは、そうした点に対する洞察の弱さにあります。

「経験したから報告する」だけでは、他者がその結果を継承していくことができないからです。

事例報告は、次につながる仮説を生成してこそ報告する価値があるのです。

そのための不可欠な一歩として、事例報告の目的を明確化にするようにしましょう。

まとめ:【初心者向け】事例報告の目的は明確に!【研究者が語る】

本記事では「事例報告の目的はどんなふうに書けば良いですか?」という疑問にさくっと答えました。

結論は「目的は明確に!」です。

なお、事例報告の方法を学べる書籍について以下の記事で紹介しています。合わせてどうぞ!!

著者紹介
京極 真
京極 真
Ph.D.、OT
1976年大阪府生まれ。作業療法士、博士(作業療法学)。Thriver Project代表。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程修了。吉備国際大学ならびに同大学大学院教授。人間科学部長、保健科学研究科長。作業療法、信念対立、現象学、構造構成主義、研究方法論、アカデミックライティングを主な関心領域とする。『この一冊でわかる!セラピストのための研究論文の書き方ガイド』『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『OCP・OFP・OBPで学ぶ作業療法実践の教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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