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【無料】事例報告から臨床研究につなげる書き方のコツ【スライド&動画講義付】

京極真
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京極真
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本記事では「事例報告は発表したことあります。けど、そこから先に進むにはどうしたらいいだろう?」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 事例報告はやったことあるけど、その後どうしたらいいかわからない
  • 事例報告から臨床研究に発展させる方法が知りたい

事例報告から臨床研究につなげる書き方のコツ【スライド資料】

使用したスライド資料

無料講演で使用したスライド資料です。

なお、ページが重たくなるので、SEO対策としてスライドは縮尺していますが、その点はご了承ください。

スライド資料の要点をさくっと解説

結論は仮説生成

スライド資料にも書いていますが、要点をさくっと解説しておきます。

結論をいうと、事例報告から臨床研究につなげるコツは仮説生成です。

事例を丹念に検討することによって、しっかりとした仮説を作りっていき、それを臨床研究で検証していけばOK。

具体例:よくある失敗

「〜という事例を体験したので報告する」という目的を設定し、その経過の解釈で終わっている、、、というものがあります。

事例報告を起点にして、次の臨床研究につなげたい、、、という意図があるなら、それは不毛です。

そうした意図が少しでもあるなら、何らかの仮説を抽出すべしです。

こんな感じで、事例報告から臨床研究につなげたいなら、仮説を生成するという視点をもてばいいです。

複数の仮説をストックする

結論をいうと、事例報告で示される仮説は1つ(場合によっては3つぐらいもあり)ですが、その背後にはさらに多くの仮説が生まれては消え、生まれては消え、、、を繰り返しているので、それもしっかり個人的なメモにとっておいたらいいです。

事例報告はワンイシューで押していくしかないけど、実際に生成できる仮説はそれ以上あるものだからです。

具体例

1事例を丹念に分析する過程で、10ぐらいの仮説が生成されるものです。

でも、論文などで公表されるのは、その中から1つ(多くても3つぐらい)です。

では、残りの仮説は意味なしかというと、まったくそんなことないですよね。

事例報告から生成される仮説は複数あるので、今回の報告で公表できなかった仮説はメモにとっておいてストックしておき、機会をみつけて臨床研究につなげていきましょう。

CAREガイドラインは必ず活用する

事例報告を書くときは、国際基準のCAREガイドラインを必ず活用すべしです。

これは事例報告の質を改善する目的で作られたものだからです。

具体例

これは作業療法士界隈に限った問題かもしれませんが、わりとビミョーな事例報告が散見されています。

ビミョーな事例報告を積み重ねても、臨床研究につなげていくことはできず、この領域の発展に寄与するものにならないです。

可能性のない方法で事例報告を書くのは消耗するだけなので、CAREガイドラインをしっかり活用すべし。

事例報告から臨床研究につなげる書き方のコツ【動画講義】

スライド資料をもとにした動画講義です。

この動画講義が役に立った!という方は、ぜひチャンネル登録をしていただけるとうれしいです。

事例報告などの各研究に向けた本についての記事を以下の記事でまとめて紹介しています。ぜひご覧になってください。

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まとめ:事例報告から臨床研究につなげる書き方のコツ

本記事では「事例報告は発表したことあります。けど、そこから先に進むにはどうしたらいいだろう?」という疑問にお答えしました。

答えはスライド資料と動画講義にありますので、興味ある方はぜひご覧になってくださいね。

また、実際に事例報告を書くときは、CAREガイドラインを活用したらOK。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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