オンライン教育プラットフォーム|Thriver Project
生活・仕事
PR

指導者としての心構え

京極真
記事内にプロモーションを含む場合があります
京極真
京極真

本記事では「指導的立場にたつときの心構えについて知りたいです」という質問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 指導者としての心構えが知りたい人
  • 指導者やチームのリーダー的立場に立つ人

僕のyoutube に 質問をいただきました。

質問

いつもわかりやすいお話をありがとうございます。

可能であれば指導者としての心構えやポイントについて先生の視点からお話しいただけますと幸いです。

では、僕なりに指導者として関わるときに意識しているポイントについてサクッと紹介します。

また、仕事や人間関係などについてのお悩みについて書いた記事を以下にまとめています。他のことでもお困りの方は以下の記事を参考にしてください。

あわせて読みたい
【厳選】1度きりの人生を後悔しないために〜信念対立解明アプローチ入門【まとめ】
【厳選】1度きりの人生を後悔しないために〜信念対立解明アプローチ入門【まとめ】

指導者としての心構え

指導者としての心構えのポイント

指導者としての心構えのポイントは3つあります。

指導者としての心構え
  1. 人の話に耳を傾ける
  2. 結論を明示する
  3. 寛容である

僕は、指導者として関わるときにはこの3つを意識して関わっています。

では、説明します。

①人の話に耳を傾ける

1つ目のポイントは、人の話に耳を傾けるです。

自分自身が指導者だと自覚しているときというのは、パワーが自分にあると感じているときになります。

先行研究でわかっていること

権力は共感性を落とす傾向がある

つまり、自分自身の立場が強いと感じてしまうと、立場が弱い人たちの気持ちがわからなくなってしまうという問題があります。

その結果、コミュニケーションエラーが起こってしまい、どんどん空回りする指導に陥ってしまうわけです。

そういった事態を回避していこうと思ったらどうしたらいいのか?

しっかり人の話を聞く→指導者こそ「ほうれんそう:報告・連絡・相談」が大事

「ほうれんそう」は、部下が上司にするもののように思っている人が多いです。

ですが、僕は自分は指導者の役割があると認識する人ほどやったほうがいい!と思っています。

指導者がしっかり自分の足を使い人のところに行き、情報をとってきて共有する。

そして、部下の話をしっかり聞くということをすることが大事になってきます。

ほうれんそうの利点
  • 共感性が落ちている指導者も人の気持ちにしっかり配慮する機会が出てくる
  • 情報が集まる
  • 部下との信頼関係が作りやすい

ほうれんそうをすることは、手間がかかりそうに感じてしまいますが、むしろうまくまわっていくことに繋がります。

指導者という上の立場になる人こそ、人の話をしっかり聞くということを実践していきましょう!

②結論を明示する

2つ目のポイントは何かっていうと、結論をしっかり明示するです。

結論を明示しない場合の問題は、、、。

結論を明示しない問題
  • 何を指導者が意図しているのか、何を目指しているのかよくわからない
  • 指導者にどう関わって行けばいいのかわからない
  • 指導者を頼りにしたらいいポイントがわからない
  • 指導者に何をどう聞けばいいのかわからない
  • 指導者に協力できない

わからないことやできないことが多すぎて、うまく目的を達成していくことは難しくなってしまいます。

では、そうならないためにもどうすればいいのか?

  • 結論をはっきり先に言う
  • 理由もしっかり説明する

結論や理由を明示することで方向性が見えてくるため、みんな協力もしてくれるし、チームとしての力も発揮しやすくなります。

だから、指導者としてしっかりと結論も明示することが大事になります。

注意

結論を明示するときに一人よがりでやってしまうとコミュニケーションエラーが起こってしまう

そうならないためには、指導者になる以前よりも①で紹介したしっかり周りの話を聞くということを意識した上で結論を明示するということをやっていくことが大切になります。

そうなると、みんなの意見の相違や、一番みんなが重視しているポイントをうまく明示化していくことができるので、方向性を示しやすくなります。

結果として、結論を曖昧にするよりも、はっきりと明示させる方がうまくまわっていくことにつながります。

③寛容である

3つ目のポイントは、寛容であるです。

僕は、指導者のポジションにある人、あるいは何かしらリーダー的な役割を担う人は、周囲に対して寛容であった方がいいと思っています。

寛容さがない場合の問題は、、、。

寛容さがない問題

例:ミスをした人がいた時にその人のミスを攻め立てる

  • 萎縮してしまい、余計ミスが起こってしまう
  • 周りで見ていた人も空気読んでしまい言うべきことを言わないようになってしまう

負の連鎖につながることもあり、チームとしてうまく機能しない状態になってしまいます。

そうならないためにも、指導的立場に立つ人であるならあるほど、寛容さが大事になります。

【僕の師匠の池田清彦先生が本でも紹介している】

  • 強者の寛容:強い立場にある人ほど許すという感覚をしっかり持っておく必要がある

立場が強い人が寛容さを持つことは、その組織にとって、チームにとってあるいはその指導者関係にとって強みになっていきます。

指導者という立場に立つ人ほど、寛容さを意識して関わるようにしましょう!

まとめ:指導者としての心構え

[st-kaiwa1]本記事では「指導的立場にたつときの心構えについて知りたいです」という質問にお答えしました。[/st-kaiwa1]

指導者としての心構えのポイントは3つあります。

指導者としての心構え
  1. 人の話に耳を傾ける
  2. 結論を明示する
  3. 寛容である

僕は、指導者として上記の3つを意識して関わるようにしています。

強い立場にある人が、人の失敗やその人の個性に対し寛容さを保ちつつ、言うべきことはしっかりと結論からはっきり言う、そしてしっかり人の話を聞くことを意識していくことが大事です。

リーダーの役割を担う立場にある人や、指導者として活躍されている方の参考になると嬉しいです。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
記事URLをコピーしました