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コミュニケーションの齟齬を減らすポイントは2ある【+1】

京極真
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本記事では「コミュニケーションの齟齬が生じる相手がいて困っています。コミュニケーションの齟齬はどうしたら減らせますか」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • コミュニケーションの齟齬で困っている
  • コミュニケーションの齟齬を減らし方を知りたい

コミュニケーションの齟齬を減らすポイントは2ある

結論:目的と状況

結論を示すと、コミュニケーションの齟齬を減らすポイントは以下の通り。

  • その①:目的
  • その②:状況

細かいことを挙げたらもっとありますけど、もっとも重要なポイントは基本的にこの2つです。

これらはコミュニケーション能力に密接に関わっています。

以下、解説します。

その①:目的

第一に、コミュニケーションの齟齬を減らしたいなら「目的」を明確にする必要ありです。

理由は目的が不明確だと、やりとりがかみあわないからです。

具体例

AさんはBさんに「コピー機を使用する順を変わってくれますか?」といいました。

Bさんは「(自分が先に使っていたのに、、、)」と思ったので、「私が先に使っているので、しばらく待ってください」と答えました。

後になってBさんは、Aさんがその後に上司から書類の準備が遅れてひどく怒られたと知りました。

BさんはAさんに対して「『上司からの急ぎの依頼に対応したいので』と一言つけたしてくれたらよかったのに、、、」と思いました。

こんな感じで、目的がわからないと意味が伝わらないので、コミュニケーションにちょっとした齟齬が生じやすくなります。

齟齬が生じないようにするには、意味を納得する必要があります。

つまり、コミュニケーションでは意味の納得解を作る必要があるのです。

あらゆる言葉の意味は目的に応じて規定される

なので、コミュニケーションの齟齬を減らしたいなら「目的」を明確にしたやりとりを行っていく必要があるのです。

その②:状況

第二に、コミュニケーションの齟齬を減らすには「状況」を確認する必要があります。

理由は状況がよくわからないと、コミュニケーションもかみあわないからです。

具体例

Cさんは営業で納期と金額を決めてきましたが、Dさんは開発で無茶な受注であると反論しました。

Cさんは顧客とのやりとりから、この納期と金額が妥当だと考えていましたが、エンジニアのDさんは到底納得できるものではなかったのです。

以前から営業と開発のあいだで意見の対立が起こっていましたが、その理由はチームとしてお互いの状況を共有していなかったことにありました。

互いの状況がわからないので、双方が「あいつ(ら)はわかっていない」と感じていたのです。

このように、状況が分からないと、対立構造が生みだされてしまい、結局のところ誰も得しない事態に陥ります。

コミュニケーションで齟齬が生じないようにするには、互いに状況を理解しておく必要があります。

立場の違う人たちがやりとりするので、状況がわからないと納得解を作れないのです。

あらゆる言葉の意味は目的に応じて規定されますが、同時に状況によっても規定される

なので、コミュニケーションの齟齬を減らすには、状況確認が不可欠です。

コミュニケーションの齟齬を減らすには感情調整も重要です

結論:感情調整も重要

コミュニケーションの齟齬を減らすには目的と状況の確認が欠かせませんが、それと同時に感情調整も重要です。

理由は、コミュニケーションの齟齬によってイライラ、ムカムカした状態で目的と状況についてやりとりしても、うまくいかないからです。

具体例

先のCさんとDさんがお互いにイラついたまま状況を確認するとどうなるか、、、と考えてみてください。

イライラしているので、状況について話しあおうとしても、まともにやりとりできるイメージがわかないはずです。

ぼくらはイライラすると、ストレスがかかるので判断が狂ってしまい、コミュニケーションの齟齬が拡大するからです。

コミュニケーションの齟齬が生じる→ストレスを感じる→さらにコミュニケーションの齟齬が広がる、、、という悪循環が生じるわけです。

なので、コミュニケーションの齟齬を減らしたいなら、感情調整しつつ目的と状況を確認するという努力が必要です。

感情調整の方法

感情調整の方法は以下の通り。

感情調節の方法
  • ポジティブ感情
  • 運動
  • セルフコンパッション(マインドフルネスを含む)
  • 没頭する作業 など

感情調整できるようになるために必要な行動は、先行研究でいくつか明らかになっています。

例えば、ポジティブ感情は笑い、ポジティブ反応などからなっており、ユーモアを活用することによってストレスを解消し、感情を調整することが期待できます。

感情調整の方法はストレスを感じたときにだけやると、条件反射でかえってストレスを感じやすくなることがあります。

なので、これらは日々の生活の中で習慣化していくことが重要です。

読者の皆さんは普段の生活の中にしっかり取りいれてくようにしましょう。

まとめ:コミュニケーションの齟齬を減らすポイントは2ある

本記事では「コミュニケーションの齟齬が生じる相手がいて困っています。コミュニケーションの齟齬はどうしたら減らせますか」という疑問にお答えしました。

結論を言うと、コミュニケーションの齟齬を減らすポイントは以下の通り。

  • その①:目的
  • その②:状況

また、感情調整することも重要なので、感情調整→目的と状況の確認、、、という流れを意識しましょう。

著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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