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【朗報】仕事のズル休みは実在しない【対応もあわせて解説】

京極真
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本記事では「仕事に疲れた。たまにはズル休みしたい。けど、罪悪感がしんどい。ズル休みしてもいいんだろうか」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 仕事のズル休みしたいけど、罪悪感にさいなまれる
  • ズル休みはいけないことだと思っている

日本の有給休暇取得率は世界最下位でして、「休んだら死ぬ」という呪いにでもかかっているじゃないか、、、という惨状です。

有給休暇取得率が低い国ほど、休むことに罪悪感を感じている人が多いです。

しかも、こんなに休まず働いているのに、日本の労働生産性は1970年以降ずっと先進7カ国で最下位です。

つまり、ぼくらはもっとも休まず働いているし、休むことに罪悪感を覚えているのに、もっとも成果を生み出していないわけです。

普通の人ならここで、休んでいないから慢性的に疲弊していて生産性が低くなっているんじゃないか、という仮説を思いつくはずです。

腕立て100回やった後に、ふたたび100回やれといわれても無理ですけど、そういう不毛なことが仕事で起こっているのではないか、という予想です。

この問題を回避するには、「休んだら死ぬ」という呪いを解くところから始めていく必要があるのかもしれません。

参考本:感染症は実在しないー構造構成的感染症学

なお、本記事のタイトルは以下の書籍を参考にさせていただきました。

かなり面白い本なのでおすすめです。

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仕事のズル休みは実在しない

ズル休みとは正当な理由なく休むことである

冒頭の疑問は「ズル休みしてもいいんだろうか」です。

では、ズル休みっていったいなんなのか。

辞書を調べると、ズル休みとは「正当な理由がなく休むこと」と定義されています。

すると、次に疑問に浮かぶのは、正当な理由って何?ということです。

これも辞書で調べると、「その物事を実施するだけの道理に合った理由を指す」と説明されています。

道理とは「人が行うべき正しい道」を表します。

多くの場合、正しさは法的、道徳的、倫理的にOKかどうかで判断されますから、道理に合った理由はそれらによって支えられるかどうかだと理解できます。

正当な理由は実在しない

では、正当な理由って、客観的に存在するものなのでしょうか。

もしこれが、ぼくらから独立して客観的に存在するならば、正当な理由は疑義の余地なく受け入れるしかないです。

例えば、重力という現象は、ぼくらがいてもいなくてもきっと成立しそうだ、という点で実在しているといえる確度が高いですよね。

「重力なんかない!」と主張しても、ぼくらは否応なく地面に張り付いていますから、ほとんど説得力をもちません。

こんな感じで、正当な理由は成り立ち得るのかと問うているわけです。

結論をいえば、正当な理由が客観的に存在すると基礎付けることはできません。

これは価値の問題なので、ぼくらから独立して客観的に存在することは、原理的に不可能だからです。

法も、道徳も、倫理も時代によって変わってきていることからも、それは了解できるかと思います。

もっといえば、重力のような事実も同じ理屈で実在しないと主張できるのですが、話がややこしくなるので割愛します。

仕事のズル休みは実在しない

そう考えると、「仕事のズル休みは実在しない」と結論づけることができます。

ズル休みとは正当な理由なく休むことですけども、そもそもそれ自体が成り立ちえないからです。

「おぉ!なるほど!」と思えた方は、本記事を読む前に比べて「休んだら死ぬ」といった呪いからいくぶん解放されたはずです。

仕事を休むことに罪悪感を感じる人が多い国ほど、有給休暇の取得率が低いことがわかっています。

日本は有休取得率が最下位で、休むことに罪悪感を感じる人が多い割合は世界一です。

仕事を休む理由を、正当かどうかで計ろうとするから、罪悪感を味わいやすくなって、休むに休めないという悪循環に陥るんです。

けど、そもそも正当な理由それ自体が成り立たないならば、罪悪感を覚える余地はそこにはありません。

仕事のズル休みは実在しないんです。

  • 仕事に疲れた→休む
  • 気乗りしない→休む
  • 他にしたいことある→休む

でOKです。

もちろん、休むときは会社に連絡して業務が支障がでないよう配慮は必要ですが、そのことは仕事を休むことの制約にはなり得ません。

むしろ、休みたいときに休んで、リフレッシュしたら仕事頑張るわけで、生産性が上がりやすくなりますから、いいこですらあるわけです。

理由に関係なく、心身が休みを欲しているなら休めばいいですよ。

仕事のズル休みは許さない、、、という職場文化にどう対応するか

とはいえ、「仕事のズル休みは許さない!」という人が多いのも事実です。

「仕事のズル休みは実在しない」とはいえ、そうした考え方を理解している人なんて少数だからです。

では、そういう文化にどう対応していけばいいでしょうか。

ここでは3つの方法を解説します。

  • 気にせず休みたいときに休む
  • あなたが出世してトップダウンで文化を変える
  • 休みやすい会社に転職する

以下それぞれ解説します。

気にせず休みたいときに休む

今すぐできる方法は、周囲の視線なんて気にせず、休みたいときに休むを実行することです。

自分の行動を変えるだけですから、これがたぶん一番簡単です。

すると、「そんなことできたら苦労しない!」と思う人がいらっしゃいます。

確かに、うるさい人がいる職場とかだと、周囲の視線を気にしないってわりと難しいです。

そう思う方にぼくからできる助言は、自分と他人の課題を分けてみたらどうですか?になります。

あなたが仕事を休むかどうかは、あなたの課題であり、あなたの自由です。

同時に、周囲がそれをどう感じるかは、周囲の人の課題であり、自由なわけです。

つまり、休むことについてどう思うかは他人の勝手なのです。

そういう視点をもつことができれば、周囲の視線を気にしすぎることは減っていくはずです。

だって、そこはどうもできないわけですから、「アホだ」と思われた「あなたはそう感じたんですね。私はまったくそう感じないですけども」と返すしかないですわけですから。

なので、気にせずさくっと休みましょう。

あなたが出世してトップダウンで文化を変える

難易度はかなり高めですけども、休みにくい職場文化への対応として、仕事を頑張って成果を出して、出世してからトップダウンで変える、というものがあります。

偉くなって権限をもてるようになれば、文化を変えることもやりやすいですから、それを狙っていくわけです。

この作戦は時間がかかるやり方です。

けど、それもプラスに作用するんですよね。

なぜかっていうと、何だかんだで日本って年功序列だからです。

しかも権威主義がわりと根付いています。

つまり、この作戦は、

  • 出世に時間がかかる→歳を重ねる→年功序列を利用できる
  • 出世する→偉くなる→権威主義を利用できる

というように二正面作戦になっているわけで、うまくいけば休みやすい職場文化を作ることができるかのせいありです。

ただし、その間は休みたくても休めない状態にあわせないといけないので、その間に消耗しちゃって詰むかもです。

また、「私は休まず頑張ったんだから、お前らも頑張れ!」みたいに生存バイアスから悪しき伝統を正当化しちゃうことになるかもです。

そういうリスクもありますけど、歯を食いしばって頑張って偉くなってから改革を断行する、という方法を実行するのもありです。

休みやすい会社に転職する

「他人の目を気にしないのも難しいし、出世するまで耐えるなんて無理ゲー」と思う場合は、思いきって転職すればOK。

世の中にはいくらでも休みやすい優良会社があります。

無理してキツいところで働き続ける必要なしです。

ぐずぐずしているうちに、時間だけがどんどん過ぎていくなんて、人生の浪費以外なにものでもありません。

なので、そういう人は思いきって転職活動をはじめましょう。

人生の浪費になるので、ただただ耐えることだけは絶対に辞めましょう。

まとめ:【朗報】仕事のズル休みは実在しない【対応もあわせて解説】

京極真
京極真

本記事では「仕事に疲れた。たまにはズル休みしたい。けど、罪悪感がしんどい。ズル休みしてもいいんだろうか」という疑問にお答えしました

結論をいえば、仕事のズル休みは実在しないので、休みたいときに休んでリフレッシュしたら、また仕事頑張るでOKです。

1人でも多くの人が「休んだら死ぬ」という呪いから解放されますように!

また、仕事や人間関係などについてのお悩みについて書いた記事を以下にまとめています。

お困りの方は以下の記事を参考にしてください。

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著者紹介
京極 真
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授。作業療法学科長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『作業療法リーズニングの教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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